マウスピースの正しい洗浄方法│ニオイや汚れの発生を防ぐ洗い方とは?

マウスピースの正しい洗浄方法│ニオイや汚れの発生を防ぐ洗い方とは? 歯科矯正

マウスピース矯正を始めると、汚れやニオイなどの衛生状態が気になりますよね。「私のケア方法は合っているのかな…」と、不安に感じているのではないでしょうか?

マウスピースの洗浄が不十分だと、虫歯や口臭、変色など、予想外のトラブルが起こりやすくなります。

本記事では、矯正治療をスムーズに進めるためのマウスピースの正しい洗い方や注意点をご紹介します。いまのケアが合っているか気になる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

マウスピースを洗浄した方がいい理由

マウスピースを洗浄した方がいい理由

「マウスピースは一定期間で交換するから」といって、洗浄しないでいい理由にはなりません。汚れがついたまま放置すると、マウスピースの見た目や耐久性に影響を与える可能性もあります。

ここからは、マウスピースの洗浄の必要性を具体的に4つご紹介します。

カビや細菌が生える原因になる

マウスピースは、ポリウレタンやポリエチレンテレフタレートなどの樹脂でつくられており、薄い構造ゆえに唾液が行き渡りにくい部分ができます

洗浄をおろそかにすると菌が繁殖し、短期間でカビや細菌が発生してしまいます。

また、口のなかは湿度と温度が高くなりやすく、微生物が増えやすい環境です。カビや細菌が表面に付着すると、歯ぐきの炎症を引き起こしたり、口内環境が悪化したりする原因になるため、毎日ケアを行う必要があります。

口臭の原因になる

唾液には、口のなかの食べかすや細菌を洗い流す自浄作用があります。
しかし、マウスピースを装着すると、唾液が届かず汚れが口内に残りやすくなり、細菌が繁殖する可能性が高まります。

また、マウスピースと歯のあいだに溜まった汚れは、菌の増殖やニオイの原因にもなるので、しっかりと洗浄しましょう。口臭を防ぐためにも、マウスピースの洗浄に加え、食後の歯磨きを徹底してください。

歯磨きと洗浄をセットで行うことで、口のなかを清潔に保ち、衛生面の不安を減らせます。

着色や変色の原因になる

コーヒーや緑茶、紅茶、赤ワインなどの色の濃い飲み物をマウスピースを装着したまま摂取すると、表面に色素が付着しやすくなります。

変色したマウスピースは、透明感が失われて黄ばみが目立ちやすくなるだけでなく、そのまま使用すると虫歯のリスクも高めてしまいます

虫歯の原因になる

マウスピースを洗浄せずに使用すると、マウスピース内部に汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因になります。

食後に歯磨きをせずにマウスピースを装着すると、プラーク(歯垢)が密閉されるため、細菌が繁殖しやすい環境が生まれ、虫歯のリスクが一気に高まります。虫歯や歯周病が進行すると、矯正治療を一時中断し、治療を優先しなければなりません。

矯正期間が予定より長くなってしまう可能性を減らすためにも、マウスピースを装着する前には必ず歯磨きを済ませ、歯の表面に汚れを残さないようにしましょう。

マウスピースの正しい洗浄方法

マウスピースの正しい洗浄方法

基本的にマウスピースは、外すたびに水洗いするのが理想です。しかし、外出先などで水洗いが難しい場合は、最低限1日に1回はしっかりと水洗いをしましょう。

毎日の水洗いに加え、週に1~2回は洗浄剤を使用して目に見えない細菌まで、しっかり洗い落としてくださいね。
ここで紹介する正しい洗浄方法を実践しましょう。

マウスピースを外して洗う

マウスピースを外したあと、流水に当てながら表面の汚れを洗い流しましょう。装着中に付着した唾液や食べかすを落とすため、指や柔らかめのブラシを使いながら、軽くこすって洗浄します。

ただし、力を入れすぎてゴシゴシ擦ると、表面に傷がつき細菌が入り込みやすくなるため注意しましょう。なお、歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多く、マウスピースの表面を傷つけるおそれがあります。

日々の洗浄は、水やぬるま湯を使い、やさしく洗い流すことが基本です。

マウスピース用の洗浄剤で洗う

水洗いだけでは落としにくい汚れや細菌を除去するために、マウスピース専用の洗浄剤を週に1~2回使用しましょう。

アルコールや入れ歯用の洗浄剤を使用すると、マウスピースの素材によっては変色や劣化を引き起こす可能性があります。洗浄剤は必ず、マウスピース専用のものを使用してくださいね。

洗浄剤には、つけ置きタイプや泡タイプなどさまざまな種類がありますが、使用する際は必ずパッケージに記載された時間や温度の指示を守りましょう。

つけ置き時間を超えて長時間放置すると、マウスピースが変形したり、表面が傷んだりする可能性があります。

水道水できちんと洗い流す

洗浄剤を使ったあとは、流水で丁寧にすすぎ、成分が残らないようにしましょう。洗浄剤がマウスピースに残ると、口のなかで違和感が出たり、素材が変質したりするリスクが高まります。

細かい溝や隙間に洗浄成分が溜まりやすいため、しっかりとすすいでくださいね。

また、洗浄後は水分が残らないように、清潔なタオルやキッチンペーパーで軽く拭き取るか、風通しの良い場所で乾かしましょう。

湿った状態のまま放置すると菌が繁殖しやすくなるため、しっかり乾燥させてから専用ケースに保管すると衛生的に使用できます。

マウスピースを綺麗に保つための注意点

マウスピースを綺麗に保つための注意点

毎日、長時間装着するマウスピースは、できることなら綺麗に保ちたいですよね。

マウスピースの透明感を保ち衛生的に使用するために、ここでは3つの注意点を紹介していきます。マウスピースを綺麗に保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピースをつけたまま飲食しない

マウスピースを装着したまま飲食すると、食べかすが内部に入り込み、細菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口臭の原因にもなるため、食事の際は必ず外しましょう。

また、マウスピースに対し噛む力を加えると変形するだけでなく、マウスピースが歯列にフィットしなくなることで、矯正の効果が十分に得られなくなります。

食事中はマウスピースを外し、食後に歯磨きを済ませてから装着することで、虫歯やマウスピースの劣化を防げます。

マウスピースをつけたまま濃い色の飲み物を飲まない

コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素がマウスピースに染み込むと、洗浄しても落ちにくい着色汚れが発生します。

着色汚れは見た目だけの問題ではなく、表面の質感が変わり汚れがさらに付着しやすくなるため、濃い色の飲み物を摂取する際にはマウスピースを外しましょう。

ただし、どうしても装着したまま飲みたい場合は、水をこまめに飲んで色素の沈着を抑えると、着色を軽減しやすくなります。

日常的に摂取する飲み物にも気を配ることで、マウスピースの透明感を長く保つことができます。

マウスピースは歯ブラシをした後につける

歯に汚れやプラーク(歯垢)が付着したままマウスピースを装着すると、内部に細菌が閉じ込められ、菌が増殖しやすくなります。そのまま放置することは、虫歯や歯周病のリスクを高め、口内トラブルを引き起こす原因に。

口内の衛生を保つためにも、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

どうしても歯磨きができない場合は、しっかりと口のなかをすすいでから装着し、なるべく早く歯磨きをしてくださいね。フロスやマウスウォッシュを併用すると、より清潔な状態を維持しやすくなりますよ。

 

マウスピースを洗浄するときの注意点

マウスピースを誤った方法で洗浄すると、変形したり、傷がついて汚れがつきやすくなったりする可能性があります。

ここでは、マウスピースを洗浄する際の注意点を5つご紹介します。

60℃以上の熱湯で洗わない

マウスピースを高温のお湯に浸すと変形しやすくなり、装着感が変わることで歯列にフィットしなくなるおそれがあります。

また、変形がひどい場合、新しいマウスピースをつくり直す必要があり、治療のスケジュールにも影響を及ぼします。お湯を使う場合は、40℃程度のぬるま湯を目安にし、60℃を超えないように注意しましょう。

歯ブラシで強く擦りすぎない

マウスピースの素材は、強くこすると表面が摩耗し、細かい傷ができてしまいます。

特に硬い毛の歯ブラシや研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると、傷が増えて菌や汚れが付着しやすくなるため逆効果となります。

洗浄するときは、柔らかめの歯ブラシを使い、優しく撫でるように洗うのがポイントです。細かい部分の汚れを落としたい場合は、ブラシを軽く当てるか、専用の洗浄剤を併用しましょう。

洗浄剤でつけ置きするときは時間を守る

マウスピースの汚れをしっかり落とすために、つけ置き洗浄を行うのは有効ですが、長時間浸しすぎると素材が傷むことがあります。

洗浄効果を高めようとして規定時間を超えて放置すると、変色やひび割れを引き起こしてしまいます

使用する洗浄剤の説明書をよく読み、指定された時間を守ってつけ置きしましょう。

洗浄後はしっかりと乾燥させる

マウスピースを洗浄したあと、しっかり乾燥させずに保管すると、ケース内の湿気がこもり、カビや細菌が繁殖しやすくなります。

乾燥させるときは、自然乾燥に任せるよりも、清潔なタオルやキッチンペーパーで水気を吸い取るほうが衛生的です。細菌を繁殖させないためにも、ケースに収納する前に、完全に乾かすことを心がけましょう。

重曹で洗わない

重曹はアルカリ性で、研磨作用を持っているため、マウスピースの表面を傷つける原因になります。

削れた部分には汚れが入り込みやすくなり、見た目が変わるだけでなく、細菌が増殖しやすくなるリスクも高まります。

また、重曹の成分がマウスピースに残ると、口のなかに違和感をおぼえたり、素材が劣化したりする可能性があるため、マウスピースの洗浄には専用の洗浄剤を使用しましょう。

マウスピース矯正に関する相談はエミニナル矯正へ

マウスピース矯正では、食事のたびにマウスピースを外して水洗いする必要があります。

きれいな歯並びを手に入れるためにも適切なケアを続けましょう。

本記事で紹介した洗浄方法をマスターすると、スムーズに矯正治療を進められます。

エミニナル矯正の公式LINEでは、矯正治療に関するお悩みを歯科衛生士などの医療資格を持った専任スタッフに無料で相談できます。

マウスピース矯正について相談したい方は、ぜひエミニナル矯正の公式LINEをお友達追加してみてくださいね。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました