「マウスピース矯正をしても、歯並びが元に戻ってしまうことがある」と聞くと、「せっかく矯正したのにまた戻るなんて…」と不安になりますよね。
実際、矯正治療後に歯並びが崩れる(戻る)原因はいくつかあり、適切な対処しないと、短期間で後戻りするリスクが高まります。
本記事では、「マウスピース矯正後に歯並びが戻る」ことについて以下のポイントを解説します。
- 歯並びが後戻りしてしまう原因
- 日常生活の中でできる予防策
- 再矯正を検討すべきタイミングや治療方法
もし矯正後の歯並びが元に戻るのではと不安を感じている方は必見です。
最短で数週間~数ヶ月で対処できるケースもあるので、正しい知識を身につけましょう!
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


マウスピース矯正で歯並びが戻ってしまうのはなぜ?

マウスピース矯正後に歯並びが元に戻ってしまう原因は、大きく分けて4つあります。
- リテーナーの装着時間が不足している
- 親知らずが他の歯を押している
- 歯周病が進行している
- 日常的な悪い癖がある
以下で詳しく解説します。
リテーナーの装着時間不足
歯並びが後戻りしてしまうケースでは、リテーナーの装着時間を守れていないことが大きな要因です。
矯正直後は、歯を支える骨や歯周組織がまだ安定しておらず、元の位置に戻ろうとする力が働きやすい状態にあります。この「後戻り」を防ぐためにも、リテーナーを「1日20時間以上」装着することが不可欠です。
矯正期間と同じくらいの期間(通常1~2年程度)は、医師の指示に従い、リテーナーを継続的に装着しましょう。
歯科医師から「夜間のみの装着でよい」と言われるまでは、日中もリテーナーをつけ続けることが、後戻りを防ぐポイントです。
親知らずが他の歯を押してしまっている
親知らずが斜めや横向きに生えてくると、隣の歯を押すように圧力をかけるため、歯並び全体に影響を及ぼすことがあります。
特に多いのが、下顎の親知らずが斜めに生えているケースです。この場合、奥から前歯に向かって継続的に力がかかり、矯正で整えた歯並びが徐々に乱れてしまうリスクがあります。
通常、矯正治療の前には、歯の状態をレントゲンで確認します。
親知らずが歯並びに影響を与えると判断される場合は抜歯が提案されることもありますが、影響が少ないと考えられる場合は、経過観察となることもあります。
この場合に温存した親知らずが後から成長すると、歯並びに影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。必要に応じて抜歯や矯正治療中の定期検診を取り入れると、歯並びの変化を抑えることができます。
歯周病の進行
歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨:しそうこつ)が徐々に吸収され、歯がぐらつきやすくなります。こうした状態でマウスピース矯正を行っても、矯正後に歯が元の位置へ戻ってしまうリスクが高くなります。
また、歯周病が悪化すると、口臭、歯ぐきの腫れや出血といった炎症症状が起こることがあります。これらは歯並びの安定性に悪影響を与えるだけでなく、矯正治療自体の継続を難しくする要因にもなります。
日常的な悪い癖
日常生活の中にある些細な癖も、歯並びが戻ってしまう原因になることがあります。
特に注意したいのは、以下のような習慣です。
- 頬杖をつく
- うつ伏せや横向きで寝る
- 片側だけで噛んで食事をする
- 舌で前歯を押す「舌癖」
- 睡眠中の歯ぎしり
- 無意識の食いしばり
これらの癖に共通しているのは、特定の方向から歯に持続的な力がかかることです。
たとえば頬杖やうつ伏せ寝では、数十グラムから100グラム以上の圧力が歯に加わるとされており、長時間続くことで歯の位置を少しずつ変えてしまう原因になります。
特に矯正後の歯並びは安定するまでに時間がかかるため、こうした癖による影響を受けやすい状態です。
慢性的な負荷がかかり続けると、せっかく整えた歯並びが再び乱れてしまうリスクが高まります。
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


マウスピース矯正後の歯並びを保つには?

マウスピース矯正で整えた歯並びを長くキープするために、特別なことをする必要はありません。
ポイントは、リテーナーの装着時間を守ることと口腔内を清潔に保つ習慣を続けることです。
以下で、具体的な方法を見ていきましょう。
リテーナーの装着時間を守る
矯正後の歯並びを安定させるためには、リテーナー(保定装置)の装着が欠かせません。
取り外し可能なタイプのリテーナーは、つい装着を忘れてしまったり、短時間しか着けなかったりすることがあります。こうした日が続くと、せっかく整えた歯並びが崩れてしまうリスクが高まります。
装着時間については、歯科医師から「1日20時間程度」などの具体的な指示が出されるため、自己判断で装着をやめたり減らしたりするのは避けましょう。
就寝中や在宅時など、無理なく装着できる時間帯をうまく活用して装着することが大切です。
また、リテーナーは長期間使用する中で、変形や破損が起こることがあります。装着時のフィット感が変わったなど違和感を覚えた場合は、早めに歯科医院を受診し、必要に応じて再製作や調整を行いましょう。
口内環境を清潔に保つ
口内環境を清潔に保つために、以下3ステップを意識しましょう。
1.口腔内の汚れをしっかり除去する
毎日のケアでは、歯ブラシによるブラッシングだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。
歯と歯の間のプラーク(歯垢)や汚れをしっかり除去してください。
2.リテーナーを清潔に保つ
装着前には流水で洗浄し、口腔内もうがいで清潔にしてから使用することが推奨されています。
専用の洗浄剤やブラシを使って定期的にしっかり洗うことで、雑菌の繁殖を防ぎ、口腔内のトラブルを予防できます。
3.歯科医院で定期的なクリーニングをする
セルフケアでは取り除けない歯石やバイオフィルムを除去し、歯周環境の悪化を防ぎましょう。
再矯正する方法

「マウスピース矯正が戻ってしまった…」という場合でも、再度歯並びを改善する方法は複数存在します。
後戻りの程度やワイヤー矯正への抵抗感など、人によって最適な治療法は違うため、以下の5つを比較検討してみましょう。
ダイレクトボンディング
矯正後の前歯のわずかな位置ずれや、正中離開(前歯のすき間)など、歯並び全体を動かす必要がない軽度な症例の場合、「ダイレクトボンディング」による再調整が検討されます。
ダイレクトボンディングとは、コンポジットレジンやハイブリッドセラミックなどの材料を歯に直接盛り足して、形を整える治療法です。
1~2回の通院で歯を大きく削ることなく処置できるケースが多く、費用も他の審美治療と比べて抑えられる傾向にあります。
ただし、使用する材料は経年劣化により変色や欠けが生じることがあり、3~5年ごとのメンテナンスや補修が必要になる場合もあります。
ラミネートベニア
マウスピース矯正後に、ごくわずかな歯の傾きやすき間が生じた場合には、ラミネートベニアによって前歯の見た目を再調整できます。
ラミネートベニアは、歯の表面を約0.3~0.7mm程度削り、セラミック製の薄い板を接着して、歯の形や色調を整える治療法です。1~2回の通院で審美性の高い仕上がりが得られる点が特徴です。
デメリットとして、治療の過程で健全な歯を一部削る必要があるため、削らない方法を希望する方には向いていない治療法です。
また、この治療法が適応できるのは、軽度から中等度の症例に限られます。
セラミック矯正
セラミック矯正は、マウスピース矯正後の後戻りが軽度で、歯並びだけではなく、歯の色調や形状も同時に整えたい場合に検討される治療法です。
治療では、歯を一定量削って支台歯(しだいし)を形成し、その上にセラミック製のクラウンを被せて歯の見た目を整えます。
治療期間は1〜2ヶ月ほどかかり、歯を削る量が多くなるケースもあり、健康な歯を保存するという観点での治療法ではありません。さらに、歯の位置や形によっては、神経を除去する「抜髄(ばつずい)処置」が必要になることもあります。
そのため、治療後に知覚過敏や二次的な虫歯などのリスクが生じる可能性もあります。
ワイヤー矯正
マウスピース矯正後に歯並びが大きく乱れてしまった場合や、噛み合わせのズレを伴うケースでは、再治療としてワイヤー矯正が検討されます。
ワイヤー矯正が必要な場合は、治療期間が比較的長くなる傾向があり、数ヶ月~2年程度を要することがあります。
見た目が目立ちやすいというデメリットはあるものの、確実な歯の移動と高い制御力が特徴です。
また、矯正後は後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)の使用が必要です。治療効果を安定して維持するには、保定期間を含めた長期的な管理が欠かせません。
マウスピース矯正
すでにマウスピース矯正を受けた方が再矯正を検討する場合、再度マウスピース矯正が適用できるかどうかは、後戻りの程度や口腔内の健康状態によって判断されます。
後戻りが軽度であれば、新たに数枚のアライナーを作製し、数ヶ月以内に歯並びを修正できるケースもありますが、再度アライナーを作製するためには新たな型取りや設計が必要となり、追加の費用と数週間から数ヶ月の治療期間が発生します。
また、前回の治療で後戻りが起きた原因がリテーナーの装着時間不足や不適切な使用にあった場合、それが改善されていなければ、再び同様の後戻りが起こるリスクがあります。

歯並びが戻った場合によくある質問
ここでは、矯正後に歯並びが「後戻り」した場合の疑問に回答します。
再矯正する場合の判断基準は?
再治療を検討する際の判断基準としては、以下のような点が挙げられます。
- リテーナーが合わなくなってきた
- 見た目や歯並びのバランスに明らかな変化がある
- 咀嚼や発音に支障が出ている
- 患者本人が矯正前との違いを明確に自覚している
いずれも軽度のうちに歯科矯正医に相談すれば、短期間の再矯正で後戻りを改善できる可能性が高まり、治療期間や費用を抑えられる可能性があります。
再矯正の費用はどれくらいかかる?
再矯正の費用目安は以下の通りです。
- ダイレクトボンディング:1~3万円/本
- ラミネートべニア:8~15万円/本
- セラミック矯正:約10万円/本
- ワイヤー矯正:全体:60~100万円前後/部分:30万円前後
- マウスピース矯正:5~30万円程度
なお、矯正治療は原則として健康保険の適用外であり、再矯正も自費診療となるのが一般的です。費用面での比較や自分に合った治療方針を検討するためにも、複数の歯科医院でカウンセリングを受けましょう。
口腔内の状態を評価してもらったうえで、見積もりや治療計画を比較検討することが推奨されます。
マウスピース矯正後に後戻りしたら医師に相談
マウスピース矯正後に歯の位置が変化していると感じた場合は、自分で歯を押すなどの処置を行ったり、そのまま放置したりせず、速やかに担当の歯科医師に相談することが大切です。
親知らずや歯周病の進行などが原因で歯並びに変化が起きている可能性もあるため、もし「歯並びが乱れてきたかも…」と感じたら、早めに歯科医師に相談しましょう。
ごく軽度の後戻りであれば、リテーナー装着の見直しや追加のマウスピース作製によって短期・低コストで改善できる可能性があります。
なお、エミ二ナル矯正ではリテーナーを3種類ご用意しており、歯科矯正医が症状やライフスタイルを考慮したうえで、最適なタイプをご提案いたします。
「後戻りが不安…」という方は、まずは矯正歯科医の診察を受け、口腔内の状態をチェックしてもらいましょう。
問題を早期に発見・対処すれば、歯並びの乱れを最小限に抑えられ、いつまでもきれいな歯並びを維持しやすくなります。
「最低2回」の通院で治療が可能なマウスピース矯正もあります!
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


コメント