「歯並びを整えたいけれど、治療費が高すぎて手が出せない…」と、お悩みではありませんか?
歯科矯正は見た目だけでなく、噛み合わせや口腔の健康にも関わる大切な治療です。
しかし多くの場合、保険適用外で数十万円〜100万円以上の費用がかかるため、経済的なハードルが高く感じられますよね。そんなときに選択肢となるのが「ローン」の活用です。
本記事では、歯科矯正の支払い方法を網羅的に紹介し、特に注目されている「デンタルローン」についても詳しく解説します。
ローンの仕組みを理解して賢く利用し、今すぐにきれいな歯並びを手に入れましょう。


歯科矯正の支払方法

歯科矯正は自由診療が中心のため、費用が高額になりがちです。経済的な負担を軽減するためには、ご自身に合った支払方法を選ぶ必要があります。
主な選択肢を5つ紹介します。
一括払い
もっともシンプルな支払い方法は「一括払い」です。治療費を最初に全額まとめて支払う方法で、分割時のような利息や手数料が一切かからない点が大きなメリットです。
また、支払金額が年間10万円を超える場合は医療費控除の対象となり、確定申告で税金の一部が戻る可能性があります。
ただし、歯科矯正の費用は一般的に30万〜100万円以上かかることが多く、一括で支払うには十分な貯蓄が必要です。
一括払いを選ぶ際は、治療前に見積書を取り、総額がいくらになるかを必ず確認しましょう。そのうえで、生活費を圧迫せずに支払えるかどうかを冷静に判断してみてください。
クレジットカード(分割)
クレジットカードの分割払いは、手元に現金がなくても治療をすぐに始められる方法です。多くのカード会社では3回・6回・12回・24回などの分割回数を選べるため、月々の支払い額をご自身で調整できます。
ただし、分割払いには年利15%前後の手数料がかかることが多く、総額で数万円以上余分に支払うことになる点に注意が必要です。
支払いを始める前に、カード会社の分割手数料率・利用限度額・月々の返済額を必ず確認しておきましょう。
クレジットカード(キャッシング)
クレジットカードのキャッシング枠を使えば、ATMから現金を引き出して治療費に充てることができます。カード会社の審査なしで、その日のうちに最大数十万円を引き出せるため、急ぎの治療費が必要なときには便利です。
しかし、金利は年15〜18%と高く、例えば30万円を12ヶ月で返済すると利息だけで約2.5万円以上が加算されます。
返済が長期にわたると、総額が大幅に増えてしまうリスクがあります。
さらに、キャッシングの利用履歴は信用情報に記録されるため、住宅ローンや他のローン審査に不利になる可能性もあります。
そのため、キャッシングは「どうしても今すぐ現金が必要」という緊急時に限定し、できるだけ早めに完済しましょう。
デンタルローン
デンタルローンは、歯科矯正やインプラントなどの治療費専用で利用できるローンです。申し込みは、銀行・信販会社・歯科医院と提携する金融機関を通じて行い、使い道は治療費に限定されています。
多くの場合、金利は年2.5〜8.8%程度で、クレジットカードのキャッシング(15〜18%)やカードローンと比べて金利が抑えられているのが大きな特徴です。
例えば、60万円の矯正費用を年5%・36回払いで利用した場合、毎月の返済額は約18,000円、総支払額は約65万円となり、金利負担は5万円ほどです。
審査に通れば、数十万円〜100万円以上の高額治療でも分割払いが可能なので、一括で払えない方でも治療の選択肢が広がります。
ただし、分割期間や金利によって総額は増えるため、事前にシミュレーションを行い、返済計画を立ててから申し込むことが大切です。
院内分割払い
一部の歯科医院では、独自の「院内分割払い制度」を設けている場合があります。
多くの院内分割は無利息で手数料もかからないため、追加コストを抑えて治療を受けられるのが大きなメリットです。院内分割払いは、クレジットカードを持っていない方や、学生などの若年層でも利用しやすい制度です。
ただし、すべての医院が対応しているわけではなく、対応していても分割回数に制限がある場合があります。
また「ローン契約」ではないため、支払い証明が不十分になり、医療費控除の対象外となる可能性もあります。
制度の利用を希望する場合は、契約書の有無・分割条件・控除対象になるかどうかを、治療前に医院へ確認しておきましょう。

そもそもデンタルローンの仕組みとは?

デンタルローンは、歯科矯正やインプラントなどの「自費診療費専用」のローンです。信販会社や銀行が提供しており、申し込み後に審査を通過すると、治療費は金融機関から歯科医院へ一括で支払われます。利用者はその金額を、毎月決められた金額で分割返済していく仕組みです。
例えば、70万円の矯正治療費を60回(5年)で返済する場合、年5%の金利なら、毎月の返済額は約1万3,200円、総支払額は約79万2,000円になります。
デンタルローンは「治療費のみ」にしか使えない目的限定型ローンのため、美容代や日用品などへの転用はできません。
また、金利は年2.5〜8.8%程度に設定されており、クレジットカードのキャッシングよりは低金利ですが、返済期間が長くなるほど利息も増える点には注意が必要です。
申請前には、金利・返済回数・総返済額をシミュレーションし、無理のない返済計画が立てられるかを必ず確認しましょう。

歯科矯正でデンタルローンを利用するメリット

デンタルローンを活用すれば、手元に資金がなくても無理なく歯科矯正を始めることが可能です。
ただし、利用前には返済シミュレーションや金利、総支払額をしっかり確認して、生活に支障が出ない範囲で計画的に活用しましょう。
ここでは、主なメリットを3つ解説します。
矯正資金がなくても治療開始が可能
歯科矯正は数十万〜100万円以上かかるケースが多く、一括で支払うのが難しい方も少なくありません。そんなときに便利なのが「デンタルローン」です。
あらかじめ資金を用意しなくても、月々の分割払いで治療を始められます。
「学生のうちに矯正を済ませたい」「就職前に見た目を整えたい」といった時期を逃したくない人にとっては、ローンの活用が大きな助けになります。
無理なく返済できる金額で治療を始めることができるため、将来のコンプレックスを早めに解消したい方にもおすすめの方法です。
カードローンよりも低金利
デンタルローンは、カードローンやクレジットカードのキャッシングに比べて金利が低く設定されているのが大きな特徴です。
カードローンの金利は年15〜18%が一般的ですが、デンタルローンは年2.5〜8.8%程度に抑えられており、利息による負担を大きく減らすことができます。
仮に50万円の矯正費用を3年ローンで借りた場合、年15%のカードローンでは利息が約12万円かかりますが、年5%のデンタルローンなら利息は約4万円です。このように、金利差だけで数万円の節約になることも珍しくありません。
特に、まとまった費用を長期間かけて返済したい人や、できるだけ無駄な利息を払いたくない人には、デンタルローンの利用が適しています。
支払いの計画が明確
デンタルローンは、契約時に「月々の返済額」「返済回数」「総支払額」がすべて明示されるため、支払いの見通しが立てやすいのが特長です。
リボ払いのように返済が長引いて総額が読めなくなる心配がないため、家計の収支を管理しやすく、無理のない返済計画を立てやすくなります。
さらに、医院によっては「トータルフィー制(総額制)」を導入している場合もあり、追加費用が発生しにくい点もメリットです。
このような仕組みは、収入が決まっている会社員や学生など、安定した返済を重視する方に向いている支払い方法です。

歯科矯正でデンタルローンを利用するデメリット

便利なデンタルローンですが、注意すべきデメリットもあります。
リスクを理解したうえで、賢く利用しましょう。
長期にわたって返済しなくてはならない
デンタルローンは、月々の返済額を抑えられる一方で、返済期間が長くなるケースが少なくありません。
例えば、60万円の治療費を月額5,000円で返済する場合、完済までに10年以上かかる可能性があります。その間、支払う利息も10万円以上になることもあるため、結果的に負担が大きくなります。
さらに、返済中に就職・転職・出産・引っ越しなどライフステージの変化が起きると、支払いが難しくなるリスクもあります。
「今は無理なく払えそう」と感じても、数年先の状況まで見越して返済計画を立てておくことが大切です。
返済額だけでなく、返済期間・総支払額・今後のライフイベントを踏まえてシミュレーションすることが必要です。
「月々少ない=負担が軽い」とは限らない点に注意しましょう。
追加で治療費を借りることができない
デンタルローンは「歯科治療専用」の目的別ローンであるため、契約時に決めた金額以外は原則として追加で借りることができません。矯正中に抜歯や追加の処置が必要になった場合、その費用は別途現金で支払う必要があります。
一方、カードローンのように必要なときに追加で借入ができるタイプと比べると、デンタルローンは「柔軟性に乏しい」というデメリットがあります。
そのため、申込時には治療の全体像と費用をできるだけ正確に把握してください。
「装置代・調整料・保定装置・通院回数による変動費」など、見積もりに含まれる項目を細かく確認し、想定外の出費が発生しないように準備しておきましょう。
利息を支払う必要がある
デンタルローンは分割払いの仕組みである以上、必ず利息が発生します。たとえ年2.5〜8.8%の低金利でも、返済期間が長くなると利息負担は大きくなり、総支払額が数万円〜10万円以上増えるケースもあります。
また、表示されている金利はあくまで目安であり、実際の金利は申込者の信用情報(収入・勤続年数・借入状況など)や利用する金融機関によって決まります。そのため、審査結果によっては想定より高い金利が適用されるケースもある点に注意が必要です。
ローンを申し込む前には、
- 月々の返済額だけでなく、総支払額(元金+利息)を必ずシミュレーションする
- 金利上限での返済プランも念のため確認しておく
この2点を押さえて、家計を圧迫しない現実的な返済計画を立てるようにしましょう。

歯科矯正のローンの審査内容は?

デンタルローンを利用するには審査が必要です。
ここでは、審査で重視される2つのポイントを紹介します。
安定した収入があるか
デンタルローンの審査で最も重視されるのは、「安定した収入があるかどうか」です。正社員や公務員など、毎月一定の給与を継続して受け取っている人は、審査に通りやすい傾向があります。
一方、パート・アルバイトでも、月収が10万円以上あり、1年以上継続して働いていれば、審査に通過する可能性は十分あります。重要なのは「収入の金額」だけでなく、「継続性」や「勤務年数」も見られるという点です。
審査の際には、以下のような収入証明書類の提出が求められる場合があります。
- 源泉徴収票(直近1年分)
- 給与明細(直近2〜3ヶ月分)
- 確定申告書(個人事業主の場合)
これらの書類で「返済できる能力がある」と判断されれば、審査は比較的スムーズに進みます。申し込み前に、これらの書類を手元に準備しておくと安心です。
他社からお金を借りていないか
デンタルローンの審査では、「他社からの借入状況」も重視されます。クレジットカードのキャッシング枠の利用や、すでに組んでいる自動車ローン・カードローンなどの借入が多い場合、返済能力に不安があると見なされ、審査に通らない可能性があります。
特に、貸金業法の「総量規制」により、年収の3分の1を超える借入は新たにできないと定められています(※デンタルローンは信販系のローンであることが多く、総量規制の対象になる場合があります)。
このため、借入を整理してから申し込みをして、審査通過の可能性を高めることもできます。
- 現在の借入残高を確認する(明細書・信用情報など)
- 少額の借入はできるだけ完済してから申し込む
- 不要なクレジットカードのキャッシング枠は事前に減額・解約する

歯科矯正の支払い方法まとめ

以下の表に、歯科矯正の支払い方法と金利・審査・特徴をまとめました。
支払い方法 | 金利 | 審査 | 特徴 |
一括払い | 0% | 不要 | 総額が最も安くなる |
クレジットカード(分割) | 約15% | あり | ポイント付与・限度額あり |
クレジットカード(キャッシング) | 1.5%~18% | あり | 即日融資可能 |
デンタルローン | 2.5%~8.8% | あり | 長期分割が可能・金利低め |
院内分割払い | 0% | 医院による | 利息なしの場合が多い・医院により差がある |

歯科矯正のローンでよくある質問

デンタルローンの利用を検討する際によく寄せられる疑問について、具体的に回答します。
デンタルローンの分割払いは何回まで可能?
デンタルローンの支払い回数は、ローン会社や歯科医院によって異なりますが、一般的には「2回〜24回払い」が主流です。ただし、90回〜120回(約7〜10年)といった長期分割に対応しているプランもあり、より月々の負担を抑えて治療を始めることができます。
このような長期ローンを利用すれば、一度に大きな出費をせずに済むため、学生や新社会人などでも利用しやすいのが特徴です。
ただし、支払い回数が多いほど利息の総額も増えるため注意が必要です。
「毎月の支払額」と「総支払額」のバランスを見ながら、ご自身にとって無理のない返済回数を選ぶことが大切です。
学生や主婦は審査に通りづらいって本当?
学生や専業主婦(主夫)の方は、収入が不安定または無収入と見なされるため、デンタルローンの審査に通りにくいのが現実です。
デンタルローンは原則として「安定した収入がある本人」が契約者となる必要があるため、無収入の人が単独で申し込むことはできません。
そのため、以下のような対応が一般的です。
- 学生の場合:親の名義でローン契約を行う(親が契約者)
- 専業主婦(主夫)の場合:配偶者の名義で申し込むか、配偶者を保証人として立てる
どうしてもご自身の名義で申し込みたい場合は、以下のような対策をしてみてください。
- 勤続1年以上・月収10万円以上のアルバイト実績を作る
- 保証人をつけて申し込む(金融機関によって可否あり)
歯科矯正で医療費控除は使える?
歯科矯正の費用は、医師が「治療が必要」と判断した場合に限り、医療費控除の対象になります。噛み合わせの異常や発音障害、顎の成長への影響を防ぐことを目的とした矯正治療であれば、自己負担した治療費が控除の対象になります。
デンタルローンで分割払いした場合でも、治療にかかった費用分は控除可能です。ただし、以下の項目は医療費控除の対象外なので注意が必要です。
- ローンの金利
- 分割にかかる手数料
- 審美目的(見た目を整えるだけ)の矯正費用
どのような目的の矯正か判断がつきにくい場合は、矯正歯科医に「治療目的であること」を明記した診断書や説明書を発行してもらうと、確定申告時にスムーズです。
控除を受けるには、年間10万円以上の医療費がかかっていること(※または所得の5%以上)が条件となり、確定申告での申請が必要です。申告すれば、所得や支払額に応じて数万円〜十数万円の税金が還付されるケースもあります。

まとめ
歯科矯正は、一般的に30万〜100万円以上かかることが多く、決して安い治療ではありません。
だからこそ、「どんな支払い方法を選ぶか」は、治療を始めるタイミングやその後の生活に大きく関わってきます。
無理のない支払い計画を立てられれば「矯正をもっと早く始めておけばよかった」と後悔せずに済み、将来の自分に自信を持てるきっかけにもつながります。
エミ二ナル矯正では、一括払い(銀行振込)やクレジットカード払い(一括・分割)、デンタルローンの利用が可能です。
デンタルローンでは、最大で120回払いまで対応しているため、月々の負担額を約3,000円(※)程度にまで抑えることが可能です。
※デンタルローンを利用して矯正治療費用346,000円(税込)を120回分割した場合2,888円(手数料抜き)。ローン内容は治療期間や分割回数により異なります。
「最低2回」の通院で治療が可能なマウスピース矯正もあります!
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


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