「顔の左右差が気になる」「鏡に写る自分の顔が歪んで見える」と感じたことはありませんか?
顔の歪みは、見た目の印象に影響を与えるだけでなく、噛み合わせの不調や顎関節の痛みなど、さまざまな悪影響を及ぼしかねません。
顔が歪む原因には、歯並びや生活習慣、骨格などがあります。
この記事では、顔の歪みの主な原因や改善方法について解説します。顔の歪みが気になる方は、ぜひ参考にしてください。


顔の歪みの原因とは?

顔の歪みは、歯並びや骨格の問題、生活習慣などさまざまな原因によって引き起こされます。ここでは、顔の歪みが起こる主な原因について解説します。
噛み合わせのずれ
歯並びの乱れや噛み合わせのずれがあると、顔の歪みを招く場合があります。
歯並びが乱れていると、上下の歯が噛み合わないことが多いです。食べ物を噛み砕こうとして誤った方向に力がかかったり、片側で食べ物を噛んだりする癖がつきやすくなります。
顎の関節や筋肉に負担がかかり、顔の歪みを引き起こすのです。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖も、顎の関節や筋肉に負担がかかり、顔の歪みを引き起こす原因となります。特に、片方の顎に力をかける癖があると、顔の筋肉のバランスが崩れやすいです。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯がすり減ったり欠けたりする恐れがあります。肩こりや頭痛、顎関節症にもつながるため、マウスピースを使用するなどの対策が必要です。
頬杖をつくなどの悪習慣
顔の筋肉が偏って使われる習慣があると、顔の歪みを引き起こしかねません。具体的には、以下のような習慣が挙げられます。
- 頬杖をつく
- 毎日同じ側の横向きで寝る
- 片側で食べ物を噛む
頬杖を長時間続けると、頭の重さで片側の顎や頬に圧がかかり、骨格や筋肉のバランスが崩れます。
このような習慣は無意識に行っている場合が多いため、自覚して改善する意識が必要です。
元々の骨格の影響
顔の歪みには、生まれつきの骨格によって起こる場合もあります。
顎の骨の形や大きさに左右差がある場合、成長とともに左右差が大きくなることがあるのです。
また、幼少期の悪い姿勢や片側で噛む悪習慣などが、骨格の発達に悪影響を与える場合もあります。
顔の歪みによる悪影響は?

顔の歪みは、見た目の問題だけでなく、口や体の健康にもさまざまな影響を及ぼします。
ここでは、顔の歪みによる4つの悪影響についてくわしく解説します。
顔が左右非対称になる
顔の歪みがあると、目の高さや口角の位置、ほうれい線の深さなどに左右差が出て、顔全体が非対称に見える可能性があります。
例えば、噛むときに片側ばかりを使っている場合、使われている側の筋肉が発達し、反対側の筋肉が衰えやすくなります。
その結果、顔の筋肉のバランスが乱れて笑顔が歪んで見えたり、写真に写る自分の顔に違和感を覚えたりする場合があるのです。
顔が左右非対称に見えるのをコンプレックスに感じる人もいるでしょう。
顎関節症になる
顎関節症とは、以下のような症状がある病気です。
- 口を開けるときにカクカクと音がする
- 口を開けられない
- 口を開けるときに痛みがある
- 食べ物を噛むときに痛みがある
- 口がスムーズに動かない
顎関節症は、噛み合わせやストレス、歯ぎしりや頬杖など、複数の原因が重なり合って発症すると言われています。
頬杖をついたり片方の顎ばかりで食べ物を噛んだり、顔が歪むような悪習慣があると、顎の関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症の原因となる場合があるのです。
顎関節症を放置すると、肩こりや偏頭痛などの症状を引き起こす恐れがあります。
口内炎ができやすくなる
顔の歪みに伴い、噛み合わせのずれがあると、口の内側や舌を誤って噛んでしまうことがあるでしょう。誤って噛むと、噛んだ部位の粘膜が傷ついて炎症が起き、口内炎が発生します。
口内炎は、痛んだりしみたりしやすく、食事に支障をきたしかねません。
噛み合わせや顔の歪みが改善されない場合、繰り返し口の内側を噛んでしまい、口内炎ができやすくなる可能性があります。
口呼吸になりやすい
顔の骨格に歪みがあると、上顎や下顎の成長のバランスが悪くなり、口呼吸につながりかねません。
特に、上顎が前に出ていたり、下顎が小さかったりすると口が開きやすくなります。
口呼吸が続くと、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、口周りの筋肉が衰えてさらに顔の歪みにつながる恐れもあるのです。
さらに、睡眠の質を低下させたり、風邪を引きやすくなったりするデメリットもあります。
顔の歪みの改善方法

顔の歪みは、見た目だけでなく、口内炎や顎関節症などにもつながりかねません。顔の歪みが気になった場合は、早めに対策することが大切です。
ここからは、顔の歪みの改善方法を2つご紹介します。
歯列矯正を受ける
歯列矯正を受けると、顔の歪みを改善できる可能性があります。
歯並びや噛み合わせを整えると、左右の噛む力が均等になります。顎の関節や筋肉にかかる力が均等になり、顔の歪みが改善されやすくなるのです。
歯列矯正には、マウスピース矯正とワイヤー矯正の2つがあります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 | |
治療方法 | マウスピースを装着し、交換していくことで歯並びを整える | 歯にブラケットという装置を装着し、ワイヤーを通す。ワイヤーに力をかけて歯並びを整える |
メリット | ・透明で目立ちにくい ・少しずつ歯を動かすため比較的痛みが少ない ・取り外して食事や歯磨きができる ・通院頻度が少なく済む場合がある | ・取り外したり装着したりする手間がかからない ・対応できる症例が幅広い |
デメリット | ・重度の不正咬合(歯並びの乱れ)には対応できない場合がある ・1日20時間以上の装着時間を守らないと効果が表れにくい | ・ワイヤーが金属製のため目立ちやすい ・歯の裏側にワイヤーを取り付けることもできるが、費用が高くなる |
どちらの治療方法が適しているかは、歯並びの状態やライフスタイルなどによって異なります。
歯並びを整えながら顔の歪みを改善したい方は、歯科医師に相談してみましょう。
悪習慣を見直す
顔の歪みは、片側の顎で食べ物を噛んだり、頬杖をついたりする習慣の積み重ねによって起こる場合があります。
歯列矯正を行った場合でも、顔の歪みにつながる悪習慣が改善されていないと、再び歪みを引き起こしかねません。
まずは悪習慣に気づき、やめるように心がけましょう。スマホの画面や手帳など、よく見る位置に「頬杖をつかない」「姿勢正す」などとメモしておくのもおすすめです。
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まとめ
顔の歪みは、噛み合わせのずれや悪習慣などによって起こる問題です。放置すると、顎関節症や口内炎、口呼吸といったさまざまな不調につながる可能性があります。
頬杖や片側噛みなどの悪習慣を見直すほか、歯列矯正によって歯並びや噛み合わせを整えると改善できる可能性があります。
歯列矯正を検討する場合は、顔の歪みが気になっている点をあわせて歯科医院に相談してみるとよいでしょう。
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