矯正治療を始めるにあたり、治療法の選択で悩まれる方は少なくありません。
「マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらのほうがきれいな歯並びになるのだろう?」「自分に適した治療法が分からない」という方も多いです。
本記事では、マウスピース矯正とワイヤー矯正のそれぞれの特徴を詳しく解説しています。治療法を選ぶ時の基準についても説明しているので、矯正治療の選択でお悩みの方はぜひご参考にしてください。


矯正はマウスピースとワイヤーどっちがいい?

矯正治療法は大きく分類すると、マウスピース矯正とワイヤー矯正の2つに分けられます。どちらで治療すべきか悩まれる方が多いですが、重視したいポイントは以下の3つです。
- 症例
- ライフスタイル
- 患者さまの希望
症例に関しては、希望する治療法では対応できないケースもあります。そのため、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらの方法で治療が可能かは、口の中の状態を確認したうえで歯科医師の診断が必要です。
以下で「マウスピース矯正が適している人」「ワイヤー矯正が適している人」の特徴をまとめていますのでご参考にしてください。
マウスピース矯正が適している人
マウスピース矯正が適している人の主な特徴は以下の3つです。
- 金属アレルギーがある人
- 装置が目立つのが嫌な人
- 口内の違和感に抵抗がある人
それぞれの理由を詳しく解説します。
金属アレルギーがある人
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを1日22時間以上装着して歯に矯正力を加える治療法です。ワイヤー矯正のような金属の矯正装置を使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。
金属アレルギーがある人や、金属アレルギーの発症が心配な方はマウスピース矯正が適しているでしょう。
装置が目立つのが嫌な人
マウスピース矯正では、透明のマウスピースを用いるため、装置が目立ちにくい特徴があります。
従来のワイヤー矯正は、矯正装置が目立ちやすく、矯正期間中の見た目を気にされる方が多くいました。最近では、舌側矯正(裏側矯正)などの、装置が目立ちにくいワイヤー矯正も選択できますが、その場合追加費用が発生します。
マウスピース矯正であれば、追加費用が発生することなく見た目を気にしない治療が可能です。
口内の違和感に抵抗がある人
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて違和感が少ないです。
ワイヤー矯正は凹凸のある装置を歯に直接接着するため、どうしても慣れるまでに時間がかかります。慣れるまでは、舌や唇が装置に当たって口内炎が生じることも少なくありません。
マウスピース矯正も、違和感が全くないわけではありませんが、使用するマウスピースの厚みも0.5mm程度であるため、ワイヤー矯正と比べると違和感は少なくすみます。
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


ワイヤー矯正が適している人
ワイヤー矯正が適している人の主な特徴は以下の3つです。
- 複雑な歯並びの人
- 装着時間等の管理が苦手な人
- 早く矯正を終わらせたい人
それぞれの理由を詳しく解説します。
複雑な歯並びの人
複雑な歯並びや重度の歯列不正の方は、ワイヤー矯正のほうが適しています。歯を大きく動かすような症例は、マウスピース矯正では対応できないことが多くあるからです。
ワイヤー矯正はマウスピース矯正よりも、適用症例の幅が広く、さまざまな歯並びに対応可能。
マウスピース矯正も医療技術の向上から、幅広い症例に対応できるようになっていますが、ワイヤー矯正に比べると治療できる症例は限られています。
マウスピース矯正で治療が難しいと判断された場合、ワイヤー矯正もしくはワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用した治療法の選択が必要です。
装着時間等の管理が苦手な人
マウスピース矯正は、1日22時間以上装置を装着しなければならないため、装着時間の自己管理が必要です。一方で、ワイヤー矯正の場合は装置が固定式であるため、自身で装置の装着をする必要がありません。
マウスピース矯正の場合、装置の装着時間だけでなく、装置の保管もご自身で行わなければなりません。装置の紛失や破損、手入れに自信がない方は、ワイヤー矯正のほうが適しているでしょう。
早く矯正を終わらせたい人
症例によっては、ワイヤー矯正のほうがマウスピース矯正より、治療期間を短縮できることがあります。
また、マウスピース矯正は装置の装着時間が不足していると、十分に歯を動かせないため、治療期間が長引く可能性があります。ワイヤー矯正の場合は、装置が固定式であるため、装置の管理をしなくても自然と治療を進められます。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較・治療法
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 | |
着脱 | 着脱が可能。 | 着脱できない。 |
痛み | 1〜2週間に一度の間隔で新しい装置に変えて少しずつ矯正力を加えるため、痛みが少ない特徴がある。また、装置があたり口の中が傷ついたりする可能性も少ない。 | 調整を行った直後は痛みを感じやすい。また装置が舌や唇などに当たって口内炎ができることもある。口内炎の発生は、装置に慣れることで減少。 |
仕上がり | それほど大差はない。 | 大差はない。しかし、ワイヤー矯正であれば歯の傾きなどの細かい微調整が可能。 |
通院頻度 | 1〜2ヶ月に一度の頻度で通院が必要。順調に治療が進んでいれば数ヶ月に一度の通院頻度で済むこともある。 | 基本的に月に1回の頻度で通院が必要。 |
「最低2回」の通院で治療が可能なマウスピース矯正もあります!
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


マウスピース矯正とワイヤー矯正を選ぶ時の基準

矯正治療法を選ぶ際に着目しておきたいポイントは以下の4つです。
- 治療費用が予算と合っているか
- 口腔ケアのしやすさ
- 見た目が気になるか
- 食事のしやすさ
上記の項目は人によって重要度が異なります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正のそれぞれの特徴を理解したうえで、矯正治療法を選択するようにしましょう。
治療費用が予算と合っているか
矯正治療は基本的に自由診療であるため、歯科医院によって費用は異なります。また、矯正治療法によっても大きく左右されるため、予算に合っているか考えるのもよいでしょう。
マウスピース矯正の費用相場は80〜100万円程度で、ワイヤー矯正の費用相場は80〜160万円程度です。
ワイヤー矯正の場合、装置が目立ちにくい方法など複数の治療法があるため、費用の幅が広くなります。
【治療法別の費用相場】
治療法 | 費用相場 | |
マウスピース矯正 | 透明のマウスピースを1日22時間以上装着して歯に矯正力を加える方法。 | 80〜100万円程度 |
ワイヤー矯正(表側矯正) | 昔から用いられている一般的な矯正治療法で、歯の表面に矯正装置を接着しワイヤーを通して矯正力を加える方法。 | 80〜100万円程度 |
ワイヤー矯正(舌側矯正) | 装置が目立ちにくいよう歯の裏側に装置を接着する方法。より高度な治療技術を要するため治療費が高額になりやすい。 | 130〜160万円程度 |
ワイヤー矯正(ハーフリンガル矯正) | 装置が目立ちやすい上顎は歯の裏側に装置を接着し、装置が目立ちにくい下顎は歯の表側に装置を接着する方法。より高度な治療技術を要するため治療費が高額になりやすいものの、舌側矯正よりは費用を抑えられる。 | 100〜120万円程度 |
マウスピース矯正の場合も、ブランドによって費用は異なります。
エミニナル矯正であれば、ライトプラン・ミドルプラン・フルプランの3つの料金プランが設定されています。軽度の歯列不正であれば、33万円(税込)〜マウスピース矯正が受けられます。
マウスピース矯正のブランドによっても費用相場の差は激しいため、気になるマウスピース矯正ブランドの費用を確認してみましょう。
口腔ケアのしやすさ
口腔ケアのしやすさも重要なポイントです。
矯正治療中にケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病リスクが高まります。せっかく歯並びをきれいに整えても、虫歯や歯周病にかかってしまうと意味がありません。
口腔ケアのしやすさを重視する場合、マウスピース矯正のほうがおすすめです。マウスピース矯正は装置を自分で取り外せるため、普段通りの歯磨きができます。
一方で、ワイヤー矯正の場合は装置が固定式であるため、専用のブラシを使用するなど、より丁寧なケアが欠かせません。
口腔ケアに自信がない方は、きれいな歯並びと同時に健康なお口の状態を維持するためにも、マウスピース矯正のほうが適しているでしょう。
見た目が気になるか
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用するため、装置が目立ちにくい特徴があります。結婚式などの重要なイベントを控えていたり、接客業で見た目が気になったりする場合はマウスピース矯正のほうがよいでしょう。
ただし、ワイヤー矯正の場合も費用は高くなりますが、舌側矯正やハーフリンガル矯正など見た目に配慮した治療は可能です。
食事のしやすさ
マウスピース矯正の場合、飲食時は装置を外さなければならないため、普段通りの食事が可能です。食事制限も特にありません。
ただし、食事の度に装置を外し、食後は歯磨きと装置の洗浄を行ってからマウスピースを装着するという手間はかかります。
ワイヤー矯正の場合は、装置が固定式であるためそのままの状態で食事ができますが、装置が外れたり装置に引っ付いたりする恐れがあるガムやキャラメルなどは控えなくてはいけません。
また、とうもろこしやえのきなど繊維質の多い食べ物は装置に引っかかりやすいため注意が必要です。
マウスピースかワイヤーか迷っている人によくある質問

マウスピース矯正とワイヤー矯正で悩まれている方からよく寄せられる質問を以下にまとめました。
どちらの治療法で矯正をするか迷われている方はぜひご参考にしてください。
八重歯があるとマウスピース矯正はできませんか?
八重歯があってもマウスピース矯正で治療は可能です。
八重歯を治すためには、歯が並ぶスペースを確保するため、矯正するにあたって以下のような治療を行います。
- 奥歯を後ろに移動させる
- 抜歯する
- 歯と歯の間を薄く削る
- 歯列を側方に拡げる
上記の方法で、マウスピース矯正で治療もできますが、重度の歯並びの乱れや、歯を大きく移動させる必要がある症例ではマウスピース矯正で対応できないケースもあります。
その場合、ワイヤー矯正、もしくはワイヤー矯正とマウスピース矯正の併用が必要です。さらに骨格に問題がある場合は外科的矯正が必要になることもあります。
子どもの矯正にはどちらが向いていますか?
子どもの年齢や性格、ライフスタイルに合わせて選択するとよいでしょう。
マウスピース矯正は装置が目立ちにくい、違和感や痛みが少ないなどのメリットがありますが、装置の装着時間を守らなければ計画通りに歯を動かせないというデメリットもあります。
子どもによっては、装置の装着時間を守れないこともあるでしょう。
一方で、ワイヤー矯正の場合は、装置が目立ちやすかったり、慣れるまで違和感があったりしますが、装置の管理をしなくても矯正治療を進められるメリットもあります。
子どもと歯科医師とよく相談して、どちらの治療法が適しているか検討するとよいでしょう。
まずは矯正のプロに相談してみよう
マウスピース矯正とワイヤー矯正で迷われる方が多いですが、症例によっては希望する治療法で矯正ができないこともあります。まずは、矯正治療を専門とする歯科医師に相談してみるとよいでしょう。
マウスピース矯正ブランドの1つである「エミニナル矯正」は、矯正治療のプロである歯科医師が治療を担当します。
マウスピース矯正で治療が難しい症例であれば、無理に治療を勧めることはありません。患者さまにとって適切な治療法を提案してもらえるので、マウスピース矯正かワイヤー矯正で悩まれている方は一度、エミニナル矯正を導入している歯科医院で相談してみることをおすすめします。
「最低2回」の通院で治療が可能なマウスピース矯正もあります!
「エミニナル矯正」なら最低限の通院で治療ができるので、はじめの方のみ通院できれば場所にとらわれることなくマウスピース矯正を完結させられます。
総治療患者数2,000名以上の矯正治療を専門とした歯科医師(ドクター)が1人ひとりに合った治療計画を立て納得の仕上がりへ。
治療中は専属の医療チームが寄り添います。
エミニナル矯正では、マウスピース矯正が向いていない方には「無理に治療をお勧めしない」「他の治療方法を含めた適切な治療をご提案する」、経験豊富な歯科医師が「適切に治療判断する」ことを大切にしています。
矯正医院やセカンドオピニオン先をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。


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