インモードは、メスを使わずに顔やボディのたるみ、脂肪、肌のハリといった複数の悩みにアプローチできる美容医療機器です。
ラジオ波(RF)エネルギーと吸引機能を組み合わせることで、従来のたるみ治療機器では難しかった脂肪減少とタイトニングを同時に目指せる点が注目されています。
「インモード効果」について、どのようなメカニズムで、具体的にどのような効果が期待できるのか、いつから効果が現れるのか、また知っておくべきデメリットやリスク、他の施術との違いなどを詳しく解説します。
インモードの効果を最大限に引き出すための情報や、クリニック選びのポイントも紹介しますので、インモードを検討されている方はぜひ参考にしてください。
インモードとは?期待できる主な効果
インモードは、イスラエルに本社を置くInMode Aesthetic Solutions社が開発した美容医療機器です。
様々な目的に合わせた複数のアプリケーターを付け替えることで、一台で幅広い治療に対応できる点が特徴です。
インモードで期待できる主な効果は、以下の通りです。
- 脂肪減少効果(インモードFX)
- スキンタイトニング効果(ミニFX, フォーマ)
- たるみ・引き締め効果
- 小顔効果
脂肪減少効果(インモードFX)
インモードの中でも特に注目されるのが、アプリケーターの一つである「インモードFX(InMode FX)」による脂肪減少効果です。
インモードFXは、高出力のRFエネルギーを脂肪組織に集中的に照射し、同時に皮膚を吸引することで、脂肪細胞に熱を与えて破壊します。
破壊された脂肪細胞は体内の自然な代謝プロセスによって体外へ排出されるため、部分的な脂肪の減少が期待できます。
特にフェイスラインの二重あごや、ボディの気になる部分(腹部、太もも、二の腕など)の脂肪にアプローチしたい場合に用いられます。
スキンタイトニング効果(ミニFX, フォーマ)
インモードは、RFエネルギーを用いて皮膚の真皮層に熱を加えることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の引き締め(スキンタイトニング)効果をもたらします。
「インモードミニFX(InMode MiniFX)」や「インモードフォーマ(InMode Forma)」といったアプリケーターがこの目的に特化しています。
熱刺激によって真皮層の線維芽細胞が活性化し、肌のハリや弾力が向上することで、たるみや小じわの改善が期待できます。
たるみ・引き締め効果
前述のスキンタイトニング効果に加え、インモードFXによる脂肪減少は、特に脂肪によるたるみ(例:ブルドッグ顔)に対して引き締め効果を発揮します。
脂肪が減少することで、その分皮膚が引き締まり、フェイスラインがすっきりとして見えます。
ミニFXやフォーマによる真皮層へのアプローチと組み合わせることで、より総合的なたるみ改善効果が期待できます。
小顔効果
インモードFXやミニFXによるフェイスラインや二重あごの脂肪減少と、フォーマによる皮膚の引き締め効果を組み合わせることで、顔全体のバランスを整え、小顔効果が期待できます。
特に脂肪が多くて顔が大きく見えている方や、加齢によってフェイスラインが緩んできた方に適しています。
顔の輪郭がシャープになることで、より若々しい印象を与えることができます。
インモードの仕組みと特徴
インモードが複数の効果を同時に発揮できる背景には、その独自の技術と複数のアプリケーターにあります。
RF(ラジオ波)エネルギーによる作用
インモードの核となる技術は、RF(ラジオ波)エネルギーです。
RFは電磁波の一種で、生体組織に照射されると水分に反応してジュール熱を発生させます。
この熱が皮膚や脂肪組織に作用することで、以下のような効果をもたらします。
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真皮層のタイトニング: 真皮層に熱が加わると、既存のコラーゲン線維が熱によって収縮し、即時的な引き締め効果が生じます。
また、熱ダメージを受けた線維芽細胞は、修復プロセスとして新しいコラーゲンやエラスチンを活発に生成し始めます。
これにより、長期的な肌のハリや弾力の向上、たるみ改善につながります。 -
脂肪細胞への影響: 高出力のRFエネルギーを脂肪組織に照射すると、脂肪細胞の温度が上昇します。
特定の温度と時間に達すると、脂肪細胞はアポトーシス(プログラム細胞死)を起こし、自然に壊れていきます。
インモードは、アプリケーターによってRFの出力や照射深度を調整し、これらの作用を効果的に使い分けています。
吸引機能による効果(FX/MiniFX)
インモードFXおよびミニFXには、RF照射と同時に皮膚を吸引する機能が搭載されています。
この吸引機能は、以下の点でRFの効果を最大限に引き出す役割を果たします。
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RFエネルギーの集中: 皮膚を吸引することで、ターゲットとなる脂肪組織や真皮層にRFエネルギーをより集中させることができます。
これにより、効率的に熱を加えることが可能になります。 - 脂肪細胞の捕捉: 吸引によって脂肪組織がアプリケーター内に引き込まれるため、ターゲットとする脂肪細胞に確実にRFエネルギーを届けやすくなります。
- 均一な温度上昇: 吸引しながらRFを照射することで、組織全体に均一に熱を伝達しやすくなり、効果のムラを防ぎます。
この吸引とRFの組み合わせにより、インモードFX/MiniFXは脂肪減少とタイトニングという二つの効果を同時に、より効率的に実現できるのです。
アプリケーターの種類(FX, MiniFX, Forma)
インモードプラットフォームには、目的や部位に応じた複数のアプリケーターがあります。主なものは以下の3種類です。
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インモードFX (InMode FX):
- 特徴: 高出力RFと吸引機能を組み合わせたアプリケーター。皮膚を吸引しながら脂肪組織に集中的にRFを照射し、脂肪細胞の破壊とタイトニングを同時に行います。
- 適応部位: フェイスライン、二重あご、頬、腹部、太もも、二の腕など、比較的脂肪の多い広い範囲。
- 期待できる効果: 部分的な脂肪減少、頑固な脂肪によるたるみ改善、輪郭形成。
-
インモードミニFX (InMode MiniFX):
- 特徴: FXと同様に高出力RFと吸引機能を持ちますが、アプリケーターが小型です。
- 適応部位: フェイスライン、二重あご、口横の脂肪など、FXよりも細かい部位や、顔のようにデリケートな部位に適しています。
- 期待できる効果: 小さい範囲の部分的な脂肪減少、細かい部位のたるみ改善、輪郭の引き締め。
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インモードフォーマ (InMode Forma):
- 特徴: 吸引機能は持ちませんが、バイポーラRFを用いて皮膚表面に近い真皮層に均一に熱を加えるアプリケーターです。常に皮膚表面温度をモニタリングしながら照射するため、安全性が高いとされています。
- 適応部位: 顔全体(額、頬、首など)、ボディの広範囲(デコルテなど)。
- 期待できる効果: 真皮層のタイトニング、肌のハリ・弾力向上、小じわ改善。脂肪減少効果はありません。
これらのアプリケーターを単独または組み合わせて使用することで、患者さん一人ひとりの悩みや希望に合わせたオーダーメイドの治療プランを組み立てることが可能です。
インモード効果はいつから?持続期間と推奨される回数・頻度
インモードの効果がいつから現れるか、どれくらい持続するかは、施術を受ける方の体質や脂肪・たるみの状態、そして選択するアプリケーターによって異なります。
インモードは1回でどれくらい効果がありますか?
インモードの効果は、施術を受けた直後から感じられる即時的な効果と、時間をかけて現れる遅延性の効果があります。
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即時的な効果: フォーマによる真皮の熱収縮や、FX/MiniFXによる脂肪細胞への初期的な影響により、施術直後から肌の引き締めやフェイスラインのわずかな変化を感じる方もいらっしゃいます。
しかし、これは一時的なものが含まれる場合もあり、劇的な変化を1回で得ることは難しいケースが多いです。 -
遅延性の効果: 脂肪細胞の破壊と代謝による排出、そしてコラーゲン・エラスチンの生成促進といった効果は、時間をかけてゆっくりと現れます。
特に脂肪減少効果は、体内の代謝プロセスを経るため、数週間から数ヶ月かけて徐々に実感できるようになります。
肌のハリや弾力の向上も、コラーゲンが新しく生成されるにつれて徐々に現れてきます。
したがって、インモードは1回の施術でも何らかの変化を感じる可能性はありますが、目標とする効果を得るためには複数回の施術が必要となるのが一般的です。
効果を実感できるまでの目安期間
インモードの効果を多くの人が実感し始めるまでの目安期間は、以下の通りです。
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タイトニング・肌のハリ: 施術後、数週間から1ヶ月程度で、肌のハリや弾力が向上し、引き締まりを感じ始めることが多いです。
真皮でのコラーゲン生成が本格化するにつれて、さらに効果が高まっていきます。 -
脂肪減少・輪郭形成: インモードFX/MiniFXによる脂肪減少効果は、代謝によって脂肪細胞が排出されるため、効果を実感するまでに時間がかかります。
施術後1ヶ月頃から変化を感じ始め、3ヶ月程度でより明確な効果を実感できることが多いです。
もちろん、これらの期間はあくまで目安であり、個人差が大きいことを理解しておく必要があります。
推奨される施術回数と頻度
インモードの効果を最大限に引き出し、持続させるためには、複数回の施術が推奨されます。
一般的なプロトコルは、以下の通りです。
- 回数: 目的(脂肪減少、たるみ改善など)や個人の状態によって異なりますが、一般的に3回から5回程度の施術が推奨されることが多いです。
- 頻度: 各施術の間隔は、組織の回復とコラーゲン生成を考慮して、3週間から4週間ごとに行われるのが一般的です。
クリニックや医師の方針によって推奨される回数や頻度は異なる場合がありますので、カウンセリング時にしっかりと確認しましょう。
効果の持続期間について
インモードの効果の持続期間も、個人差や施術回数、メンテナンスの有無によって変動します。
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持続期間: 推奨回数の施術を受けた場合、一般的に半年から1年程度効果が持続すると言われています。
しかし、これは新たな脂肪の蓄積や加齢による自然なたるみの進行がない場合の話です。 -
メンテナンス: 効果を維持するためには、半年に1回程度のメンテナンス施術を受けることを推奨されることが多いです。
これにより、コラーゲン生成を継続的に刺激し、たるみの進行を遅らせることが期待できます。
インモードは、効果のピークが施術終了後数ヶ月に訪れ、その後徐々に効果が薄れていくため、定期的なメンテナンスを行うことが長期的な効果維持に繋がります。
インモードのデメリットとリスク
インモードはメスを使わない非侵襲的な治療ですが、美容医療である以上、いくつかのデメリットやリスクが存在します。
施術を受ける前に、これらを十分に理解しておくことが重要です。
施術中の痛みや熱さ
インモードの施術中は、アプリケーターの種類や個人の痛みの感じ方によって、痛みや熱さを感じることがあります。
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フォーマ: 皮膚表面に近い真皮に熱を加えるため、温かい、または熱いと感じることが多いです。
温度管理システムがあるため、やけどのリスクは低いですが、熱に敏感な方は痛みを感じることもあります。 -
FX/MiniFX: 吸引機能があるため、皮膚が引っ張られるような感覚があります。
また、高出力のRFを照射するため、深い部分に熱感や痛みを伴うことがあります。
特に脂肪が多い部位や骨に近い部分は痛みを感じやすい傾向があります。
痛みの感じ方には個人差が非常に大きいため、痛みが不安な場合は、施術前に医師に相談し、麻酔クリームの使用などを検討してもらいましょう。
多くのクリニックでは、痛みを軽減するための対策が講じられています。
ダウンタイムの症状(内出血など)
インモードのダウンタイムは比較的短いとされていますが、施術内容や個人差によって症状が現れることがあります。
-
赤み・腫れ: RFによる熱や吸引による刺激により、施術部位に赤みや腫れが生じることがあります。
通常は数時間から1日程度で落ち着くことが多いです。 -
内出血: インモードFX/MiniFXの吸引機能により、血管が引っ張られて内出血が生じる可能性があります。
特に皮膚が薄い部位や、吸引レベルが高い場合に起こりやすいです。
内出血の色味は数日かけて変化し、通常は1週間から2週間程度で自然に吸収されて消えていきます。 -
圧迫痕: FX/MiniFXの吸引によって、施術部位に一時的にカップの跡のような圧迫痕が残ることがあります。
これは数時間から数日程度で消えることが多いです。
これらの症状は一時的なものであり、メイクで隠せる程度のものがほとんどですが、内出血が出た場合は完全に消えるまで時間がかかることを理解しておきましょう。
効果がないと感じる可能性
インモードを受けても、期待していたような効果が得られないと感じる可能性もゼロではありません。
その原因はいくつか考えられます。
- 適応外: そもそもインモードが適していない肌や体の状態である場合。
例えば、極端に脂肪が少ない、あるいは多すぎる、たるみの原因が筋肉や骨格にある場合などです。 - 施術回数や頻度不足: 推奨される回数や頻度で施術を受けていない場合、十分な効果が得られないことがあります。
- 期待値のずれ: 施術の効果に対する期待が現実的ではない場合。
インモードは外科手術のような劇的な変化をもたらすものではありません。 - クリニックの技術: 医師や施術者の経験や技術によって、効果に差が出る可能性も考えられます。
適切なアプリケーターの選択や照射方法が重要です。 - 体質: 体質によっては、RFに対する反応が鈍いなど、効果が出にくい方もいらっしゃいます。
効果が感じられない場合は、一人で悩まずにクリニックに相談し、原因や今後の治療方針について話し合うことが大切です。
インモードをやめた方がいいケース
インモードは安全性の高い治療ですが、以下に該当する方は施術を受けられない場合があります。
施術前に必ず医師に申告し、安全性を確認しましょう。
- ペースメーカーや植込み型除細動器を使用している方
- 施術部位に金属プレート、プロテーゼ、シリコンなどを挿入している方(材質や部位による)
- 妊娠中または授乳中の方
- 施術部位に活動性の皮膚疾患(感染症、炎症、重度のニキビなど)がある方
- ケロイド体質の方
- 光過敏症の方
- 重度の基礎疾患(心疾患、腎疾患、肝疾患、糖尿病など)がある方
- 抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用している方(内出血のリスクが高まるため)
上記以外にも、医師が不適当と判断した場合は施術を受けられません。
必ず医師の診察を受け、ご自身の健康状態や内服薬について正確に伝えましょう。
インモードで脂肪はなくなりますか?(FXの場合)
インモードFXは、RFエネルギーと吸引機能の組み合わせにより、脂肪細胞を破壊し、体外へ排出させる効果が期待できます。
つまり、脂肪細胞そのものを減らすことが可能です。
脂肪細胞は一度破壊されると再生しないため、インモードFXによって減少した脂肪はリバウンドしにくいと考えられています。
この点は、脂肪細胞のサイズを小さくするだけで数を減らさないダイエットとは異なります。
この脂肪減少効果と安全性は、関連する臨床試験においても評価されています。
ただし、インモードFXによる脂肪減少は、脂肪吸引のような外科手術と比較すると、効果はマイルドです。
大量の脂肪を一気に除去するというよりは、部分的なボディコントゥアリング(輪郭形成)や、ダイエットでは落ちにくい気になる部分の脂肪にアプローチすることに適しています。
例えば、フェイスラインの二重あごやジョールファット、ブラファット(脇の下の脂肪)、膝周りの脂肪など、ピンポイントで気になる部分の脂肪を減らしたい場合に有効です。
インモードFXは、脂肪減少効果と同時に皮膚の引き締め効果も期待できるため、脂肪が減った後の皮膚のたるみを軽減できる可能性があるのも大きな利点です。
まとめると、インモードFXで「脂肪はなくなりますか?」という質問に対する答えは、「部分的に脂肪細胞を減らす効果が期待できますが、脂肪吸引のような劇的な変化ではありません」となります。
ご自身の脂肪の量や希望する変化の程度に応じて、インモードFXが適切な治療法かどうかを医師と相談することが重要です。
インモードとハイフ(HIFU)の違い
インモードとハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)は、どちらもメスを使わずにたるみや引き締めにアプローチできる美容医療機器ですが、その仕組みや得意とする効果には違いがあります。
どちらを選ぶべきか悩む方も多いので、両者の違いを明確にしてみましょう。
作用する層の違い
最も大きな違いは、皮膚のどの層にエネルギーを作用させるかです。
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インモード: 主に真皮層と皮下脂肪層にRFエネルギーを作用させます。
アプリケーターによってターゲットとする層が異なります(フォーマ:真皮層、FX/MiniFX:真皮層〜皮下脂肪層)。
真皮層に熱を加えることでコラーゲン生成を促進し、皮下脂肪層では脂肪細胞の破壊を目指します。 -
ハイフ: 超音波エネルギーを一点に集束させ、皮膚のより深い層、特にSMAS層(筋膜層)や真皮深層に熱凝固点を作り出します。
SMAS層に熱を加えることで、緩んだ筋膜を引き締め、リフトアップ効果をもたらします。
例えるなら、ハイフは建物の土台(SMAS層)から引き上げるイメージ、インモードは外壁や断熱材(真皮や皮下脂肪)を修繕・タイトニングするイメージと言えます。
期待できる効果の違い
作用する層が異なるため、期待できる効果も異なります。
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インモード:
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得意な効果: スキンタイトニング(肌のハリ・弾力向上)、たるみ・引き締め、部分的な脂肪減少(FX/MiniFX)、輪郭形成、小顔効果。
特に脂肪によるたるみや、脂肪の減少と同時にたるみも改善したい場合に適しています。
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得意な効果: スキンタイトニング(肌のハリ・弾力向上)、たるみ・引き締め、部分的な脂肪減少(FX/MiniFX)、輪郭形成、小顔効果。
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ハイフ:
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得意な効果: リフトアップ、たるみ改善(特にSMAS層の緩みによるもの)、タイトニング。
フェイスラインのもたつきや、顔全体の引き上げを目指したい場合に適しています。
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得意な効果: リフトアップ、たるみ改善(特にSMAS層の緩みによるもの)、タイトニング。
比較項目 | インモード(InMode) | ハイフ(HIFU) |
---|---|---|
エネルギー源 | RF(高周波) | 超音波 |
作用する層 | 真皮、皮下脂肪層(アプリケーターによる) | SMAS層、脂肪層、真皮深層 |
主な効果 | 脂肪減少、スキンタイトニング、たるみ・引き締め、小顔 | リフトアップ、たるみ改善、タイトニング |
痛み | 温熱感、吸引による引っ張り感(FX/MiniFX) | チクチク感、骨に響くような痛み |
ダウンタイム | 赤み、腫れ、内出血(FX/MiniFX)、圧迫痕など | 軽度の赤み、腫れ。稀に神経麻痺やしびれ。 |
適応部位 | 顔(特にフェイスライン、二重あご)、ボディ(腹部、太ももなど) | 顔全体、首、ボディ |
推奨頻度 | 3〜4週間に1回を3〜5回(目安) | 6ヶ月〜1年に1回(目安) |
どちらを選ぶべきか
インモードとハイフのどちらを選ぶべきかは、ご自身の最も気になる悩みと理想とする仕上がりによって異なります。
-
インモードが適している可能性が高い方:
- フェイスラインや二重あごの脂肪が気になる
- 脂肪によるたるみが主な悩みである
- 肌のハリや弾力を向上させたい
- 部分的な脂肪減少と引き締めを同時に行いたい
- 細かい部位の輪郭を整えたい
-
ハイフが適している可能性が高い方:
- 顔全体をぐっと引き上げたい
- SMAS層の緩みによるたるみが主な悩みである
- シャープなフェイスラインを手に入れたい
- 根本的なリフトアップ効果を重視したい
また、インモードとハイフは作用する層が異なるため、併用することで相乗効果が期待できる場合もあります。
例えば、インモードで脂肪を減らし、ハイフで土台を引き上げる、といった組み合わせです。
どちらの施術がご自身に適しているかは、医師の診断とカウンセリングを受けることが最も重要です。
ご自身の悩みをしっかりと伝え、それぞれの施術の特徴や期待できる効果、リスクについて説明を受け、納得した上で治療法を選択しましょう。
インモードの料金相場
インモードの施術料金は、施術を受けるクリニック、選択するアプリケーターの種類、施術する部位や範囲、推奨される回数によって大きく異なります。
一般的な料金相場を把握しておくと、クリニックを比較検討する際の参考になります。
インモードの料金は、通常、1回の施術あたりの料金で設定されています。
部位ごとの目安は以下の通りです。
-
顔(フェイスライン、頬、二重あごなど):
- インモードFX/MiniFX: 1回あたり 5万円〜15万円程度
- インモードフォーマ: 1回あたり 3万円〜8万円程度
- 顔全体(組み合わせ含む): 1回あたり 10万円〜30万円程度
-
ボディ(腹部、太もも、二の腕など):
- インモードFX: 1回あたり 10万円〜30万円程度(範囲による)
多くのクリニックでは、推奨される複数回(例:3回、5回)のコースを設定しており、単回料金よりもお得になることが多いです。
例えば、顔全体3回コースで20万円〜50万円程度といった価格設定が見られます。
料金相場を考える上での注意点:
- クリニックの立地やブランド力: 大都市圏のクリニックや有名なクリニックは、一般的に料金設定が高めな傾向があります。
- 医師の経験や技術: 経験豊富な医師による施術は、料金が高くなる場合があります。
- キャンペーンやモニター価格: 時期によっては、お得なキャンペーン価格や、症例写真の提供を条件としたモニター価格が設定されていることがあります。
- 追加費用: 表示価格以外に、初診料、再診料、麻酔代などが別途かかる場合があるため、事前に確認が必要です。
料金だけでなく、医師の診察やカウンセリングの質、クリニックの設備、アフターフォローなども含めて総合的に判断することが大切です。
安さだけでクリニックを選ぶのではなく、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。
インモード施術を受けるクリニック選びのポイント
インモードの効果を安全かつ効果的に得るためには、クリニック選びが非常に重要です。
以下のポイントを参考に、ご自身に合った信頼できるクリニックを見つけましょう。
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インモードの実績が豊富か:
- クリニックのウェブサイトなどで、インモードの導入実績や症例写真を確認しましょう。
インモードはアプリケーターの使い分けや出力調整が重要なので、経験豊富な医師やスタッフがいるクリニックを選ぶことが望ましいです。 - 特に、ご自身の悩みに対応するアプリケーター(脂肪が気になるならFX/MiniFX、たるみならフォーマなど)の実績があるかを確認しましょう。
- クリニックのウェブサイトなどで、インモードの導入実績や症例写真を確認しましょう。
-
医師による丁寧なカウンセリングがあるか:
- カウンセリングで、ご自身の悩みや希望を丁寧に聞き取ってくれるか、肌や脂肪の状態をしっかりと診断してくれるかを確認しましょう。
- インモードで期待できる効果だけでなく、デメリットやリスク、ダウンタイムについても正直かつ分かりやすく説明してくれる医師を選びましょう。
- インモード以外の治療法についても提案してくれるなど、一人ひとりに最適な治療プランを考えてくれるクリニックは信頼できます。
-
施術プランの説明が明確か:
- 推奨される施術回数や頻度、各回でどのようなアプリケーターを使用するか、全体でかかる費用などが明確に提示されるかを確認しましょう。
- 追加費用(麻酔代、再診料など)が発生する可能性があるかどうかも、事前に事前に確認しておくことが大切です。
-
施術後のアフターフォロー体制が整っているか:
- 施術後に赤みや腫れ、内出血などの症状が出た場合に、しっかりと対応してくれるか、相談しやすい体制があるかを確認しましょう。
- 電話やメールでの相談が可能か、再診が必要な場合の費用はどうなるかなども聞いておくと安心です。
-
口コミや評判:
- 実際にそのクリニックでインモードを受けた方の口コミや評判も参考にしてみましょう。
ただし、個人の感想なので、あくまで参考程度にとどめ、鵜呑みにしないように注意が必要です。
- 実際にそのクリニックでインモードを受けた方の口コミや評判も参考にしてみましょう。
これらのポイントを踏まえて複数のクリニックを比較検討し、ご自身が安心して任せられると感じるクリニックを選ぶことが、インモードによる治療を成功させるための鍵となります。
まとめ:インモード効果の総括
インモードは、RF(ラジオ波)エネルギーと吸引機能を組み合わせることで、部分的な脂肪減少、肌のハリ・弾力向上、たるみ・引き締め、小顔といった幅広い効果が期待できる美容医療機器です。
特に、インモードFX/MiniFXによる脂肪細胞破壊と同時に皮膚のタイトニングも行える点は、従来の機器にはない大きな強みと言えます。
インモードの効果は、施術直後からわずかに感じられる即時的なものと、コラーゲン生成や脂肪代謝によって数週間から数ヶ月かけて徐々に現れる遅延性のものがあります。
多くの人が満足のいく効果を実感するためには、一般的に3〜5回程度の複数回施術を、3〜4週間おきに受けることが推奨されます。
効果の持続期間は個人差がありますが、推奨回数の施術で半年から1年程度が目安とされており、効果を維持するためには定期的なメンテナンスが必要となる場合が多いです。
インモードは非侵襲的な治療ですが、施術中の痛みや熱さ、内出血や腫れといった一時的なダウンタイムのリスクも存在します。
また、すべての方に同じ効果が出るとは限らず、体質や脂肪・たるみの程度によっては効果を実感しにくい場合もあります。
ペースメーカー使用者や妊娠中の方など、施術を受けられないケースもあるため、ご自身の健康状態や内服薬については必ず医師に正確に伝えましょう。
インモードとハイフは、どちらもたるみや引き締めに使われますが、作用する層と得意な効果が異なります。
インモードは脂肪減少とスキンタイトニングに強く、ハイフはSMAS層からのリフトアップに特化しています。
ご自身の悩みに合わせて、どちらの施術が適しているか、あるいは両者を組み合わせるのが良いかなど、医師と相談することが重要です。
インモードによる治療を検討する際は、料金相場だけでなく、クリニックのインモード実績、医師のカウンセリングの質、アフターフォロー体制などを総合的に評価し、信頼できるクリニックを選ぶことが成功への鍵となります。
インモードは、メスを使わずに顔やボディの輪郭を整え、肌の若々しさを取り戻したい方にとって、有効な選択肢の一つとなり得ます。
しかし、その効果、メリットだけでなく、デメリットやリスクについても十分に理解し、必ず経験豊富な医師による正確な診断と適切なカウンセリングを受けた上で、施術を受けるかどうかを判断してください。
免責事項
本記事はインモードに関する一般的な情報提供を目的としており、特定のクリニックや製品を推奨するものではありません。
インモードの効果やリスク、適応、料金などは、個人の状態やクリニックによって異なります。
実際の施術にあたっては、必ず医療機関で医師の診察と十分な説明を受け、ご自身の判断と責任において行ってください。
本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
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