「ほくろ除去は皮膚科と美容外科どっちが良いの?」
「違いや特徴を理解してクリニック選びの参考にしたい」
ほくろを除去したいとき、皮膚科と美容外科のどちらがおすすめなのか気になる方は多いでしょう。
皮膚科は保険適用されて安いけど、美容外科は高額な料金になるのでは?と思っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ほくろ除去を行う前に知っておきたい皮膚科と美容外科の違いを徹底解説。
最後までご覧いただくことで、自分はどちらで治療を受ければ良いのか判断できるでしょう。
目次
皮膚科と美容外科の違いは何?異なる治療目的を理解しておこう
皮膚科と美容外科でほくろ除去を行う際の大きな違いは「治療目的」にあります。
診療内容や施術方法も以下のように、それぞれ特徴があります。
皮膚科 | 美容外科 | |
---|---|---|
治療目的 | ・皮膚疾患の治療 ・再発させない完治を優先 |
・美容目的の治療 ・キレイに仕上げることを優先 |
診療内容 | ・メラノーマの疑いがあるほくろ ・日常生活に支障をきたすほくろ |
・一般的なほくろ全般 |
主な施術方法 | ・メス切除縫合 ・くりぬき ・電気メス |
・レーザー ・メス切除縫合 ・くりぬき ・電気メス |
保険適用 | 可能な場合も | 不可の場合が多い |
参考:大西皮フ科形成外科医院
皮膚科は皮膚疾患の治療でほくろ除去を行う
皮膚科では、皮膚疾患の治療目的でほくろ除去施術を行います。
ほくろの中には、日常生活に支障が出るほくろや、悪性腫瘍のほくろ「メラノーマ」である可能性があるほくろがあるためです。
治療が必要だと判断されるケースには以下の例が挙げられます。
- 直径6㎜以上ある
- 左右のカタチが非対称である
- ほくろの輪郭がギザギザしている
- はっきりした丸や楕円形ではない
- 色が滲んでいるところがある
- ほくろによってメガネがかけられない
- 出血する
- ほくろの形・色・大きさが年々変わる
上記のような皮膚疾患であれば、保険適用にて治療が必要です。
そのため、皮膚科でほくろ除去を行う場合は皮膚疾患を完治させることに基準をおいていると言えます。
参考:
希少がんセンター
共立美容外科
美容外科は美容目的でほくろ除去を行う
美容外科では、仕上がりの美しさを追求した美容目的でほくろ除去施術を行います。
ほくろ除去を検討している方の中には、コンプレックスを取り除き、見た目をキレイに変えたいという動機も存在します。
美容外科では「ほくろ除去するだけ」でなく、美容的な観点から仕上がりまでキレイにするケアが考えられています。
そのため、見た目を重視したい方にとって美容外科で施術を受けるメリットは大きいでしょう。
参考:
巣鴨ほくろ・できものクリニック
共立美容外科
皮膚科と美容外科どっちがいいの?目的別おすすめポイント!
ほくろ除去を検討している方は、皮膚科と美容外科「結局どっちがいいの?」と悩んでしまうでしょう。
ここでは、皮膚科と美容外科それぞれのおすすめポイントを解説しますので、参考にしてみてください。
皮膚科でほくろ除去するおすすめポイント
皮膚科でほくろ除去をするメリットは次のとおりです。
- 保険適用で安くほくろ除去したい
- 再発を避けたい
- 悪性のほくろか調べたい
皮膚科では治療目的でほくろ施術を行うため、保険適用で治療を受けられるケースがあります。。
また、悪性のほくろであれば再発を防ぐために完治させることも目的にするでしょう。
そのため、日常生活に支障が出ている方や悪性のほくろであるか気になる方は、皮膚科を受診してみましょう。
ただし、傷跡が残らないような施術を優先的に行うわけではありませんので、見た目をキレイにしたい方には向いていません。
参考:共立美容外科
美容外科でほくろ除去するおすすめポイント
美容外科でほくろ除去するメリットは以下のとおりです。
- 要望に合わせて自由な治療を受けたい
- 顔にメスを入れたくない
- 傷跡を残さずキレイな仕上がりにしたい
美容外科には様々な施術方法が用意されており、自分にあったメニューから選択することも可能です。
そのため、メスを入れたくない・傷後が残らないキレイな仕上がりにしたいなど、希望に沿った治療方法を選べます。
ただし、レーザー治療など簡易的なほくろ除去施術では、根の深い部分までほくろを取りきれないこともあるので、再発リスクがなくはありません。
参考:TCB東京中央美容外科
\おすすめの美容皮膚科/
ほくろ除去がおすすめのクリニック
ほくろ除去にはどんな種類がある?4つの施術を解説!
ほくろにも多くの種類があるように「ほくろ除去」の施術も複数用意されています。皮膚科や美容外科で代表的なほくろ除去の施術は以下4種類あります。
- レーザー治療
- 電気メス
- 切開法
- くり抜き法
それぞれ詳しく解説します。
①小さいほくろ(1mm程度)にはレーザー治療
小さいほくろ(1mm程度)の場合、「レーザー治療」が適しています。
レーザー治療は美容皮膚科で主に行う、レーザーで肌に小さな穴を開けて、組織の再生を促すことでほくろを取り除く施術です。
- 出血が少ないため傷の治りが早い
- リーズナブルな価格帯
- 大きいほくろや根が深いほくろは再発する可能性あり
参考:公益社団法人日本皮膚科学会・TCB東京中央美容外科
画像引用:TCB東京中央美容外科
炭酸ガスレーザー
CO2レーザーによって、ほくろの細胞やメラニン色素を気化して蒸散させる施術
参考:共立美容外科
YAGレーザー
ピンポイントで色素だけに反応し、吸収するレーザーです。他の施術と組み合わせることが多いレーザー治療
参考:公益社団法人日本皮膚科学会
Qスイッチルビーレーザー
ほくろのメラニン色素だけを破壊するレーザー。YAGレーザーと同様他の施術と組み合わせることもある
参考:KMクリニック
②5mm程度のほくろには電気メスがおすすめ
5mm程度のほくろには「電気メス」での施術が多く用いられます。
皮膚科・美容外科どちらでも行っています。
電気メスが発する熱で、ほくろの表面を取り除く治療方法で電気分解法とも呼ばれます。
- 出血が少なく傷跡も目立ちにくい
- 大きいほくろの場合は凹む場合もあり
- 根が深いほくろは再発の可能性がある
参考:公益社団法人日本皮膚科学会・TCB東京中央美容外科
画像引用:TCB東京中央美容外科
施術後は表面が少し凹みますが、徐々に再生して次第に再生していきます。
盛り上がったほくろも切開せずに取れるのが電気メスのメリットです。
③大きめのほくろには切開法
大きめのほくろ(6mm以上)には「切開法」での施術が多く用いられます。
皮膚科・美容外科どちらでも行う施術になります。
メスを使ってほくろ周辺の組織から切除して縫合する方法です。
- 色の濃い盛り上がったほくろ除去も可能
- 再発の可能性が低い
- 抜糸が必要なため通院するデメリットもあり
参考:公益社団法人日本皮膚科学会・TCB東京中央美容外科
画像引用:TCB東京中央美容外科
切開法は根の深いほくろも根元まで除去でき、再発の可能性も低い点が最大のメリットです。
しかし、切開後には縫合する必要があるため「傷が残る・通院が必要」といったデメリットも発生します。
傷は時間経過とともに目立たなくなるので、事前に把握しておけば不安材料も減りますね。
大きいほくろや盛り上がったほくろ除去で、再発リスクが気になる方には切開法を検討しましょう。
参考:銀座S美容形成外科クリニック
④根の深いほくろには「くりぬき法」
くり抜き法とは、直径6mm以下で根の深いほくろに対し、メスを使って円形にくり抜く施術です。
- 再発する可能性が低い
- 大きさによっては縫合する場合もある
- 取り扱うクリニックは少なく限られている
参考:共立美容外科・TCB東京中央美容外科
画像引用:TCB東京中央美容外科
くりぬき方は、深層部までくり抜くため再発リスクが低いといったメリットがあります。
ただし、多くの美容外科クリニックではレーザー治療を主流としているため、皮膚科に比べてくりぬき法を採用していないこともあります。
皮膚科と美容外科のほくろ除去料金の違い
皮膚科と美容外科どっちでほくろ除去するべきか検討した際、気になるのは値段ではないでしょうか。
一般的に保険適用される皮膚科は安く、自由診療になってしまう美容外科は高いというイメージがあります。
以下表にあるように、施術によっては保険適用外である美容外科のほくろ除去は高額になります。
皮膚科 | 美容外科 | |
---|---|---|
レーザー治療 | – | 4,000円~8,000円 |
電気メス | 約5,000円 | 5,000円~11,000円 |
切開法 | 約5,000円〜約13,000円 | 8,000円~80,000円 |
くり抜き法 | 約5,000円〜約13,000円 | 10,000円以上 |
(※ 価格相場は当社調べ)
しかし、ほくろの大きさや施術方法によっては料金に大きな違いはないケースもあるのです。
例えばレーザー治療では、1cm未満の小さいほくろであれば美容外科でも約4,000円程で施術可能です。
美容目的でほくろ除去をしたい方は、自分のほくろの状態や施術方法を医師と相談してほくろ除去の価格を見積もってみましょう。
参考:共立美容外科
ほくろ除去に関するよくある質問
最後にほくろ除去に関するよくある質問について回答していきます。
ほくろ除去の施術を検討している方は参考にしてみてください。
ほくろ除去は皮膚科と美容外科どっちがおすすめ?
治療目的が異なるため、料金を安く済ませたい方・悪性のほくろであるか確認したい方は皮膚科がおすすめです。
しかし、コンプレックスを取り除きたい方は仕上がりがキレイな美容外科がおすすめでしょう。
参考:大西皮フ科形成外科医院
ほくろは1回の治療でなくなるの?
ほくろ除去は1mm以下のほくろなど、1回で治療できるケースもあります。
しかし、ほくろのサイズや根の深さにより1度で除去できないケースもあります。
そのため、医師の方と相談のうえ適切な治療法を検討しましょう。
参考:赤須医院皮膚科クリニック
家にあるもので自分でほくろを消せる?
ほくろ除去クリーム・レーザーペン・針・ハサミなどでほくろ除去を自分でする方もいます。
しかし、自分で行うにはアフターケアも難しく、傷跡が残るなどリスクが大きいためおすすめできません。
ほくろ除去をする場合は、皮膚科や美容外科で行いましょう。
参考:日本美容皮膚科学会
ほくろ除去しても再発する?
レーザー治療の場合、根が深いほくろまで取りきれない場合もあるので再発リスクはあります。
また、再発する可能性は下がりますが、電気メスや切開法でもゼロではない点は認識しておきましょう。
ほくろやイボが再発することはありますか?
根が深い場合は再発する可能性があります。ほくろ(電気メス)に限り、1年以内に再発した場合は無料で再治療をいたします。引用元:品川美容外科
ほくろ除去は治療目的で皮膚科か美容外科を選ぼう
今回はほくろ除去を行うには皮膚科と美容外科どっちがおすすめか解説いたしました。
治療を目的とするか、美容を目的にするかによってそれぞれメリット・デメリットがあります。
そのため、ほくろの状態や施術方法をしっかりと理解した上で選択すると良いでしょう。
コンプレックスに感じるほくろの除去であれば、アフターケアのある美容外科がおすすめです。
まずはカウンセリングを予約してほくろを除去し、コンプレックスの解消を目指してみてはいかがでしょうか。