「心療内科に通いたいけど会社・職場にバレるのが嫌だ」
「心療内科の通院歴は親にもバレるって聞いたけど本当?」
上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
心療内科の通院歴はバレるという声もあればバレないなどの意見もあって実際のところどちらなのかわからないケースも少なくありません。
心療内科の通院歴はバレる場所とバレない場所がありますので、対処法やよくある質問を含めて解説します。
- 心療内科の通院歴がどこだとバレるのか気になっている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
心療内科の通院歴がバレる3つの場所
心療内科の通院歴がバレる場所は、下記の3つの場所です。
- 生命保険
- 親・家族
- 住宅ローン会社
それぞれ心療内科の通院歴がなぜバレるのか理由を解説していきますので、気になっている人は参考にしてみてください。
生命保険
生命保険は、心療内科の通院歴がバレる場所の一つになります。
厚生労働省が定めた保険医療機関及び保険医療養担当規則があるため、病院は診療記録を過去5年間分残さないといけないためです。
保険医療機関は、療養の給付の担当に関する帳簿及び書類その他の記録をその完結の日から三年間保存しなければならない。ただし、患者の診療録にあつては、その完結の日から五年間とする。
引用:保険医療機関及び保険医療養担当規則「第9条」
そのため生命保険に加入する際には、病気の有無などの健康状態を確認する意味で通院歴がチェックされます。
注意点として、生命保険加入時にバレなかったとしても、保険金を請求する際にバレる可能性が高いです。
保険会社へ通院歴・病歴の告知義務があるので、生命保険に加入する際には嘘をつかずに伝えましょう。
親・家族
通院歴は、親・家族にもバレるので注意してください。
心療内科に足を運んだ当日はバレないかもしれませんが、医療費のお知らせとして通知や明細が届きます。
親・家族の人が通知を開封しなければバレない可能性が高いですが、開ける場合は通院している内容が記載されているためバレるでしょう。
家族関係によって変わりますが、内容が見えない形で送付されるため、開封されるか考えたうえで通院してください。
住宅ローン会社
住宅ローン会社も、心療内科の通院歴がバレるでしょう。
住宅ローンを組む際には、支払い者が返済を滞りなくできるのか返済能力の有無を確認します。
返済能力の確認の際に、収入だけでなく健康状態などもチェックするため、心療内科などの通院歴がバレるケースが多いです。
住宅ローンは精神科や心療内科などの通院歴がある場合は、団体信用生命への加入が難しいので、審査が落ちやすい傾向にあります。
住宅ローンを組む際には、通院歴があると難しくなる点を理解しておきましょう。
心療内科の通院歴がバレない2つの場所
心療内科の通院歴がバレない場所は、会社と転職先です。
心療内科や精神科に通院しているのがバレると、会社や転職時に影響があると考える人も多いですが、基本はバレないので安心してください。
それぞれ通院歴がバレない理由について解説するので、参考にしてみてください。
会社・職場
会社・職場は基本的に心療内科や精神科などの通院歴がバレることはありません。
健康保険組合が、企業に対して情報を開示しないためです。
心療内科や精神科だけでなく、どの病院の通院歴も直接本人に聞かない限り会社・職場にバレる心配がないでしょう。
ただし、会社・職場の中によっては、通院歴を尋ねてくる可能性もあります。
通院歴を聞かれたとしても、拒否する権利があることも理解しておきましょう。
転職先
ケースとしては少ないですが、転職先の面接時に通院歴を聞かれる可能性もあります。
転職先・志望先の企業も健康保険組合が企業に対して情報を開示しないため、自分で伝えるか判断して大丈夫です。
休職を定期的に取りたいと考えている場合は、伝えておくと配慮してもらえる可能性もあります。
転職の面接時に通院歴を話したことによって、不利になる可能性は一概には言えません。
業務に支障をきたす場合は会社に影響があるので、隠さずに伝えておくのが良いでしょう。
心療内科に行くべき人
心療内科は、心を中心として改善・治療を行う外来です。
心に症状が現れる場合もあれば、身体に症状が現れる場合もあります。
どのような人が心療内科に足を運ぶべきなのか解説するので、参考にしてみてください。
心に関する症状
心に関する症状で、下記に該当する人は心療内科で相談しましょう。
- 気持ちが沈んで何もやる気が起きない
- 1日中憂鬱な気分が続く
- 常に緊張状態で解かれる時間が少ない
- 物事をいつも悲観的に考えてしまう
- 集中すべきシーンでも注意力が散漫になる
心が疲労している場合は、心療内科に足を運ぶようにしてください。
ささいなことだと感じるかも知れませんが、気持ちが沈んだり悲観的に考える時間が多かったりする場合は心がSOSを出している状態です。
特に考え事をしている状態は注意力が散漫になっているため、事故にあう危険性があるので、心療内科・メンタルクリニックに足を運びましょう。
下記のあしたのクリニックは、ささいなことでも相談に乗ってくれるメンタルクリニックです。
悩み事や不安事がある人は、相談してみてください。
あしたのクリニック公式サイトはこちら
身体に現れる症状
身体に現れる症状は、下記などがあげられます。
- 動悸や息切れがする
- 夜眠れない・寝ても途中で目が覚めてしまう
- 食欲がない
- 食欲が止まらない
- 以前よりも疲れやすい
- ストレスが原因で頭痛が起こる
身体に現れる症状でわかりやすいのが睡眠や食欲関係です。
以前よりも食欲がない・食欲が止まらないなどは心がストレスを抱えているサインの可能性があります。
さらに考え事をして眠れない・途中で目を覚ましてしまう人は危険です。
疲れが溜まった状態は仕事や私生活に影響が出るため、心療内科で相談しましょう。
心療内科の通院歴がある人で生命保険や住宅ローンに入る対処法
心療内科の通院歴がバレるのは生命保険と住宅ローンです。
それぞれの対処法について解説するので、参考にしてみてください。
生命保険の場合
生命保険の場合は、最終通院が5年前の状態で加入を申し込んでみましょう。
病院が患者の診療記録を残す必要があるのは、完結の日から5年までです。
5年が過ぎた後は通院歴が残っていない状態になるため、生命保険の加入には影響が出ません。
生命保険に加入したいと考えている場合は、最終通院がいつなのか逆算して申し込みを検討してみてください。
住宅ローンの場合
住宅ローンのバレない方法も生命保険と同様で、完結の日から5年以上経っている場合は審査に影響が出にくいでしょう。
ただ通院歴があったとしても、住宅ローンがまったく組めないわけではありません。
健康状態によっては通る場合もある点も把握しておきましょう。
たとえば通院歴がある場合は、ワイド団信やフラット35などの団体信用生命保険ではないローン会社の申し込みをすると審査が通る場合もあります。
住宅ローンの利用を検討している人は、ワイド団信やフラット35の利用も検討してみてください。
心療内科のバレるに関するよくある質問
心療内科の通院歴がバレるに関してよくある質問は、下記の3つです。
- 親に心療内科の通院歴がバレないって聞いたのですが本当ですか?
- 休職しないと心療内科にバレますか?
- 心療内科の受診は確定申告でバレますか?
それぞれの質問に対して回答しているので、気になる内容がある人はチェックしてみてください。
親に心療内科の通院歴がバレないって聞いたのですが本当ですか?
親に心療内科の通院歴がバレない点は、状況によります。
なぜなら、親が子ども宛に届いているハガキなどを開封しない場合は、通院歴がバレないためです。
しかし親がハガキを開封する場合は医療費のお知らせが届いた際に、バレてしまうでしょう。
家庭の状況によって変わるため、開封の有無を判断してください。
ただし心療内科に通いたいと考えている状態は、心がSOSを出しているサインでもあります。
親に隠すよりも、相談をして足を運んで心の健康状態を良くしたほうがいいでしょう。
親に相談が難しい場合は、事後報告の形を取って心の健康を維持することも検討してみてください。
休職しないと心療内科にバレますか?
休職していない状態でも、心療内科に通うことは可能です。
心療内科から休職診断書を提示された場合は、会社に提示しましょう。
責任感が強い人ほど心療内科で休職の判断をされた場合、会社を休めないと考えやすいです。
しかし仕事ができたとしても心や身体に影響を与えて、悪化させてしまう人も少なくありません。
休職していない状態は心療内科にバレますが、どのような状況なのか相談すると医師が総合的に判断してくれるでしょう。
心療内科の受診は確定申告でバレますか?
確定申告によって、心療内科の受診がバレることはありません。
なぜなら確定申告の結果は、基本的に会社に通知されないためです。
医療費控除は会社では対応できません。
心療内科の通院歴が気になっている人は、確定申告経由でバレることはないので安心してください。
心療内科の通院歴がバレる心配は少ない!
心療内科の通院歴は、住宅ローンや生命保険の加入時以外はバレる心配が少ないです。
親・家族に関しては医療費のお知らせのハガキが届いた際に、開封されるかで変わります。
ただし心療内科の通院歴がバレるよりも、心や身体が既にSOSを出している状態なので危険です。
隠し事をするよりも、心療内科に通院して心と体の健康状態を改善するのが好ましいでしょう。
心療内科に通おうか検討している人は、医師に相談することも検討してみてください。