AGAは、高校生・大学生から50代の方まで発症の可能性があるため、「自分の薄毛の原因はAGAかも」と考えている方もいるかと思います。
しかしそんな中、ネット上では”AGAは発症したら終わり”などのワードもあり、「完治した人はいないのか?」「自力で治す方法はないの?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、AGA発症のきっかけや治し方、年齢別の発症率などについて解説していきます。
▼この記事に書いてること
治療の効果が早い人の特徴やAGAが急激に進行する可能性、20代・30代などで発症しても治るのかについてもご紹介します。
この記事の監修医師 | |
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小林 亮太 先生 | |
■経歴 2019年 鹿児島大学医学部 卒業 2021年 初期臨床研修終了 2021年 大手美容クリニック入局 2023年 美容クリニック院長 2024年5月 横浜(みなとみらい)で 新規開業の美容皮膚クリニック院長予定 | |
■所有資格 ・日本抗加齢学会 ・日本美容皮膚科学会 ・日本内科学会 ・カスタマイズ治療研究会 |
AGAは発症したら終わりなの?
AGAは進行型の脱毛症であり、現在の時点では完治させる治療法はないため「発症したら終わり」と思われることもあります。
しかし、AGAは症状に合わせて適切なAGA治療をすることで抜け毛や薄毛の進行を食い止めることができ、さらに発毛を促進することも可能です。
そのため、一度発症すると自然治癒することはありませんが、治療によって症状が改善した場合はその治療を継続することで抜け毛・薄毛の再発を予防しておくことができます。
AGAは治療で改善することができるため、発症に気付いたときは落ち込まずになるべく早くAGA専門クリニックや皮膚科を受診するんだぞ。
AGAは急激に進行して手遅れになる?
AGAが原因の薄毛は、基本的には急激に進行してしまうことはなく、徐々に抜け毛や薄毛が進んでいくのが特徴です。
しかし、AGAは進行型の脱毛症であるため自然治癒することはなく、治療をせずに放っておくと症状は少しずつ進んでしまいます。
そのため、抜け毛の量が増えたと感じたり頭頂部やおでこの生え際の薄毛が気になり始めたときは、なるべく早い段階で治療を始めるのがおすすめです。
AGAは早期治療の方が効果的ですが、50代くらいの男性でも”手遅れ”という可能性は低いため、ぜひ一度病院を受診してみてね。
AGAが発症するきっかけとは?
AGAが発症する主な原因は、男性ホルモンの異常や遺伝です。
しかし、それに加えてストレスや生活習慣の乱れ、喫煙などの後天的な要因も関係していると考えられています。
ストレスや睡眠不足、運動不足などの後天的な要因は自分で改善することができるため、AGA治療に加えて生活習慣の見直しをすることも大切だぞ。
AGAを完治した人はいる?
現在の時点ではAGAを完治させる治療方法はないため、AGAが完治した人はいません。
ただし、AGAは治療をおこなえば抜け毛や薄毛を食い止め発毛を促すことができるため、症状を改善できる可能性は高いです。
AGA治療の効果が出た場合は、治療を続けることで効果を継続させることができるわよ。
AGA治療の効果が早い人の特徴は?
AGA治療の効果が出るのが早い人には、以下のような特徴があります。
- 症状に合った治療をおこなっている
- 初期の段階で治療を始めた
- 複数の治療方法を組み合わせている
AGA治療薬にはさまざまな種類があり、薄毛の進行具合や目的に合わせて薬を選ぶことが重要になります。
そのため、効果をできる限り早く出すためには、まずは医師の診断を受けて自分の症状に合った治療方法を見つけるのがよいでしょう。
またAGA治療は、症状が出てからすぐに始めた方が効果的であるため、初期の段階で治療を始めた方は効果実感までの時間も早くなります。
他にも、AGA治療は複数の治療方法を組み合わせた方が効果が早く出やすいです。
例えば、薄毛の進行を抑える薬と発毛を促進する薬を併用する、内服薬に加えて頭皮への注射も合わせておこなうなど、複数の方法でアプローチした方が効果的よ。
AGA治療はいつから始めるの?
AGA治療は、症状に気付いたらできる限り早く始めた方がよいでしょう。
そのため、以下のような症状を感じたときはAGA治療を検討すべきタイミングと言えます。
- 抜け毛が増えた
- 頭頂部やおでこの生え際の薄毛が気になり始めた
ただし、AGA治療は安全性の面などから基本的に未成年の方は治療を受けることはできないため、注意が必要だぞ。
20代のAGAは治る?
AGA治療は、症状が出てからできるだけ早い段階でおこなった方が効果的であるため、20代の若い年齢で治療を始めると効果を実感するのも比較的早くなると言えます。
AGAは進行型の脱毛症ですが、基本的に急激に薄毛や抜け毛が進んでしまうことはありません。
そのため、もし20代で抜け毛の量の増加や薄毛が気になり始めた場合は、早めに治療をおこなうことで抜け毛の進行を食い止めて薄毛を予防することが可能です。
このように、20代に治療の効果があるということはわかりましたが、他の年齢の場合はどうなのでしょうか。
ここからは、年齢別のAGAの発症率や治療の効果について解説していくぞ。
高校生・10代のAGAは?
AGAは、10代の高校生でも発症する可能性があります。
しかし、10代の薄毛の原因すべてがAGAというわけではなく、ほとんどがストレスによる円形脱毛症や頭皮の皮膚炎によるもの、生活習慣の乱れによるものです。
また、中には抜毛症の方もいます。
そのため、10代で抜け毛や薄毛が気になるという場合は、一度皮膚科などで医師の診断を受けてみるようにしましょう。
大学生のAGA治療は?
20代のAGA発症率は約10%と言われているため、大学生などの若い年齢の方でも発症する可能性はあります。(参考):日本皮膚科学会ガイドライン-男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
しかし、大学生の薄毛すべてがAGAというわけではなく、十分な睡眠が取れていない・適度な運動ができていないなど生活習慣の乱れが原因となっている場合も。
AGAによる薄毛の場合でも、生活習慣の乱れは症状の進行に繋がる可能性があるため、薄毛や抜け毛などが気になったときはまずは生活習慣を見直すようにしましょう。
おでこの生え際や頭頂部の薄毛が気になってきた場合はAGAの可能性が高いので、病院で医師の診断を受けてみてね。
30代はどう?
30代のAGA発症率は約20%となるため、薄毛や抜け毛が気になる場合はAGAが原因である可能性があります。(参考):日本皮膚科学会ガイドライン-男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
AGAは症状が出てからできるだけ早い段階で治療をおこなった方が効果的であるため、抜け毛の量の増加や薄毛が気になり始めた場合はすぐに皮膚科やAGA専門クリニックで医師の診断を受けてみましょう。
40代・50代は?何歳までOK?
AGAの発症率は40代で約30%、50代以降で約40数%と年齢とともに増加傾向にあります。(参考):日本皮膚科学会ガイドライン-男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
AGAは進行型の脱毛症であるため、40代,50代では薄毛がかなり進行していることも多いかもしれませんが、適切な治療をおこなえば薄毛の進行を食い止めて症状を改善できる可能性は高いです。
そのため、40代,50代の方でも「遅すぎる」「手遅れでもう効果は出ないだろう」と諦めるのではなく、一度医師の診断を受けてみるようにしましょう。
薄毛の症状が進んでいる場合は効果を実感するまでに長い時間がかかることもあるため、半年~1年程度は様子を見ながら頑張って続けてみよう。
AGAを自力で治すことは可能?
AGAによる薄毛は、自力で治すことは不可能です。
AGAは進行型の脱毛症であるため、自然治癒することはありません。
また、AGAの症状は進行すればするほど治療の効果が出るのにも時間がかかるため、症状に気付いたらできるだけ早い段階で治療を受けるようにしましょう。
▼参考にしたページ一覧
(参考):日本皮膚科学会ガイドライン-男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
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