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2023.02.23医療脱毛

蓄熱式脱毛とは?熱破壊式との違いやメリット・デメリットについて解説

この記事の監修医師

リアラクリニック
楯 直晃 先生

脱毛と言えば従来は熱破壊式のレーザーを使用することが一般的でしたが、近年は「蓄熱式」のレーザーや光脱毛器も登場しています。その名称から、熱破壊式と比べて効果が低いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、蓄熱式脱毛の特徴や仕組み、熱破壊式との違い、メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

目次

1.蓄熱式脱毛とは

蓄熱式脱毛とは、低出力のレーザーや光を繰り返し照射して、肌へのダメージを抑えながら発毛組織にアプローチする施術のことです。脱毛は、発毛組織だけではなく周囲の組織にまで熱ダメージが及び、施術後に痛みや赤みなどが表れることがあります。

このようなデメリットを抑え、少ない負担で脱毛できるのが蓄熱式脱毛です。

2.蓄熱式と熱破壊式の違い

医療機関の脱毛では、熱破壊式(HR:Hair Removal)と蓄熱式(SHR:Super Hair Removal)の2種類のレーザーを使用します。それぞれの仕組みや肌への負担などの違いについて詳しくみていきましょう。

2-1.仕組み

熱破壊式と蓄熱式は、どちらも毛のメラニンに反応するレーザーです。熱破壊式レーザーはメラニンに反応して熱を発生させ、それが周囲へと広がることで毛乳頭細胞を破壊します。

これに対し、蓄熱式レーザーは肌の比較的浅い層にあるバルジ領域に低出力のレーザーを照射し、毛乳頭細胞をじわじわと温めて破壊することが特徴です。レーザーの出力が弱いと発毛組織を十分に破壊できませんが、蓄熱式レーザーは連射することで出力の低さを補っています。

2-2.肌への負担

熱破壊式は蓄熱式と比べてレーザーの出力が高いため、それだけ肌にも負担がかかります。施術後に赤みや痛み、やけどなどの症状が現れた場合は、早めに医師に相談しましょう。

一方、蓄熱式は出力が低いだけ肌への負担も少ないため、肌トラブルが起きるリスクが比較的少なくなっています。ただし、肌質や体質、照射部位など、さまざまな条件によって肌トラブルのリスクが変わるため、肌への負担を考えた施術を行うクリニックを選ぶことが大切です。

2-3.施術回数

施術回数について理解するには、先に施術の頻度について確認が必要です。レーザーが反応するのは、毛周期の中でも「成長期」の毛に限ります。成長期は2~3ヶ月に1回のサイクルで訪れるため、施術も同じサイクルで受ける必要があります。

蓄熱式はバルジ領域にアプローチするため毛周期は関係ないとの声もありますが、熱を発生させるにはメラニンの反応を利用しなければならないため、蓄熱式でも2~3ヶ月に1回のサイクルで受けることが重要です。

そして、施術回数は熱破壊式と蓄熱式は5~8回程度と共通しています。これは、毛1本単位で毛周期が異なることで、5~8回程度は施術をしなければすべての発毛組織にダメージを与えられないためです。例えば、Aの毛は成長期でも、Bの毛は成長期ではありません。しかし、2~3ヶ月後にはAの毛が成長期ではない代わりにBの毛が成長期となり、脱毛効果を得られます。

このように、複数回の施術をくり返すことですべての発毛組織を破壊するのです。

3.蓄熱式脱毛のメリット

ここまで解説した蓄熱式脱毛の特徴を踏まえ、どのようなメリットがあるのか整理していきましょう。

3-1.肌へのダメージが少ない

蓄熱式脱毛は肌へのダメージが少ないため、施術後の赤みや痛みなどのトラブルが起きるリスクが低い点がメリットです。肌トラブルが起きると、日々の洗顔や保湿ケアなどで肌にダメージが及んだり、紫外線を受けてシミやくすみになったりするリスクが高まります。

また、人にみられるのを避けるために、夏でも長袖を着たりマスクで顔を隠したりすることもあるでしょう。

3-2.痛みが少ない

蓄熱式脱毛は、熱破壊式よりも低出力のレーザーを照射するため、痛みが比較的少ないことがメリットです。また、医療機関であれば痛みを軽減するための表面麻酔も使用できます。

3-3.さまざまな肌質に対応できる

熱破壊式はメラニンに強く反応するレーザーを使用するため、日焼けやトラブルが起きている肌には適用できません。肌の茶色や黒色も毛と同じメラニンによるものであるため、高出力なレーザーを照射すると肌にまで熱ダメージが及びます。

一方、蓄熱式脱毛では低出力のレーザーを照射するため、日焼けや軽いトラブルが起きている肌にも照射できる可能性があります。ただし、照射が可能かどうかは医師が判断するため、必ず施術を受けられるわけではありません。

4.蓄熱式脱毛のデメリット

蓄熱式脱毛には、次のようなデメリットがあります。

4-1.今生えている毛が抜けるのに時間がかかる

熱破壊式脱毛を受けた後は、比較的短時間で今生えている毛が抜けます。これに対して蓄熱式脱毛は施術後2週間ほどで毛が抜け始めます。すぐにでも効果を得たい方には熱破壊式の方が向いていると言えますが、痛みや肌トラブルのリスクなどを総合的に見て自身に合っているかどうかを考えましょう。

4-2.施術者の技術が結果に大きく影響する

蓄熱式脱毛は、出力と照射回数を適切に設定することで肌への負担を抑えつつ脱毛効果を得られます。出力と照射回数は施術部位や肌の状態などに応じて調整が必要なため、施術者の技術が結果に大きく影響します。

そのため、蓄熱式脱毛を受ける場合は、熱破壊式脱毛よりもクリニックを慎重に選ぶべきでしょう。

5.蓄熱式脱毛を受けた後の注意点

蓄熱式は熱破壊式よりも低出力のレーザーを使用しますが、それでも肌には負担がかかります。そのため、熱破壊式と同じく、施術後は十分な保湿と紫外線対策を怠らないようにしましょう。肌の状態が悪いところに摩擦や紫外線などの刺激が及ぶと、メラニンが多く分泌されてくすみやシミになる恐れがあります。

シミやくすみの状態次第では、その部位にレーザーを照射できなくなるため、蓄熱式脱毛は出力が低いからといって油断しないことが大切です。

6.リアラクリニックの蓄熱式脱毛の特徴

リアラクリニックで行う蓄熱式脱毛では、冷却と照射を同時に行うことで効率的に施術できる機器を使用しております。従来の医療レーザー機器は、冷却と照射を交互に行う必要があるため、施術時間がどうしても長くなることが難点でした。

リアラクリニックでは、スピーディーに蓄熱式脱毛を行えるため、忙しい中から通われている方にもご好評いただいています。

7.まとめ

蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーを複数回照射し、バルジ領域にアプローチすることで肌の負担を抑えながら脱毛効果を得る施術です。痛みや肌トラブルを懸念している方に向いているでしょう。ただし、施術者の技術によって結果が左右されるため、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。

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この記事の監修医師

リアラクリニック
楯 直晃 先生

日本抗加齢医療学会会員、日本内科学会内科認定医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本医師会認定産業医

熊本大学卒業後、初期臨床研修を経たのち約3年間総合診療で勤務し、幅広く診療を行った後、救急・集中治療部で2年程勤める。その後日本抗加齢学会会員となり、エイジングケアの研究に努めている。

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